CASE STUDY
|
データセンタ移行プロジェクト
顧客
|
小規模携帯電話有料サービス提供事業者. 約10サイトを運営しており,合計約10万人程度の有料会員を保有する.
背景
|
創業以来約5年間利用してきた地方都市にあるデータセンタで運営してきた自社サービス用サーバを,コスト削減やデータセンタへの利便性を高める為に,首都圏データセンタへ移転を行うプロジェクト.
サーバはホスティングサービスを利用している.
首都圏データセンタへのサーバ設置は完了しているが,アプリケーション移行が進んでおらず,約6ヶ月遅れとなっている為,ホスティング費用にダブルコストが発生して収益を圧迫している.l
また,創業以来システムを開発していたプログラマが次々と退職しており,現在のシステムの内容を知るエンジニアが皆無であり,ドキュメントも残っていない.
サービス要求
|
遅延している移行プロジェクトの推進.
プロダクト
|
- 旧システム
- Redhat 6.2および7.3
- Apache 1.3.x
- Oracle 8.0.5 for Linux
- PHP 4,PHP3
- qmail
- その他
- 新システム
- Redhat ES3
- Apache1.3.x
- MySQL 4.1
- Oracle
ソリューション
|
まずはrootユーザのパスワードすら整理されていな状態から,現在のシステムの洗い出しから作業開始. 現状サービス内容の確認と企画担当の社員の記憶から導きだしながらの作業となった.
- 利用ソフトウェア
- 表に見えるプロダクト(Apache,MySQL等)洗い出し
- 表から見えないプロダクト(ライブラリや外部ソフトウェア等)洗い出し
- セットアップ手順の作成
- ソフトウェアバージョンアップの互換性検証
- OracleからMySQLへの移行検証
- アプケーション移行
- データ移行
- セキュリティ対応
- バージョンアップ
- SSL証明書関連の整理
- スケジューリング
- 開発エンジニアのアサイン
- ホスティング業者とのスケジュール等の調整
- 業務上,および関連・依存性からサービスの移行順位に確定と推進
- リスケジューリング調整
手つかずのままプロジェクトは6ヶ月遅延していたが,3ヶ月で全移行行程を完了させた. 成果としては次の通り.
- 旧サーバのホスティング費用の削減を実現
- 利用していたデータベースをOracleからMySQLに移行した事によって,Oracleの保守費用の削減
- セキュリティホールの穴埋め
- 全体把握と,システムのドキュメント化