UJP - 甲府市殺人放火事件 TBSの報道特集に思う

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甲府市殺人放火事件 TBSの報道特集に思う

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時事
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ujpblog 2024/1/28 2:03
 2021年10月,高校の後輩女性に交際を断られた事を逆恨みし,後輩女性の家に夜に侵入し両親を殺害し妹を負傷させし,家を放火した事件.
 犯人が事件当時19歳だったが2022年の少年法改正以降で裁判員制度で死刑判決を受け実名報道された初の事案として少し注目されていたと思う.

 動機はともかくやってしまった事で死刑判決出るのは仕方ないなぁと思ってニュースを聞いて把握していたのだけど,今日(日付変わったので2024/01/27)のTBSの報道特集を観て唖然とした.
 番組では加害者の自宅に上がり込み,テレビの速報テロップで死刑判決が出る瞬間と,それをみて狼狽・発狂する加害者の母親(顔はモザイク処理)を映し出していた.

 冷静さを失っている母親が死刑判決が出た後もテレビカメラの前で「まだ助かるかもしれない」と発言したり,現場にいた報道記者がスタジオで「犯人はまだ幼く見えた」と責任能力とか校正の余地があるのではと言うのを匂わせて報道していた.

 これは酷い報道だった.

 まず,裁判に参加してない加害者の親の反応を,死刑判決が出るタイミングで記録する点に何の意味・正義があるのだろう.親としての責任の弁などの発言が欲しかったのだろうか.
 このモンスターを生み育てた親にも何か足りないものもあっただろうし,映画「手紙」を観てほしいなと思うけど,これをテレビで報道しても加害者家族がより批判を受ける結果にしかならないのは火を見るよりも明らか.加害者の母親には小学生くらいの子供もいるようだし.

 死刑判決の後の最終意見陳述で被告は「控訴はしません」と述べたそうだ.判決公判は2024年1月18日だったので,10日経っているし控訴しなさそうだ.過去の他の事例だと弁護団が控訴しても本人が却下して確定するということもあるようだが.

 被告からすると失恋の逆恨みとしての後輩女性への復讐は完遂してるので悔いはないだろう.逆恨みされた女性は外傷的には無傷だが,家族を巻き込んでしまった事で自責の念に駆られるよう,永遠の心の傷を植え付けたのだから.

追記2024/02/02
 弁護士が2月1日に控訴したが取り下げたようで死刑確定と速報が.

 裁判傍聴記録を見たけど,裁判の中でも「心身に消えない傷を負わせる」とか

・実父はしつけで手が先に出るタイプで被告に体罰を与えていた
・実父が窃盗で逮捕.執行猶予となったがともだちからは仲間はずれになる
・養父と実母の間に妹ができてアパートの別部屋に住むことになる
・養父からは暴力を受けていたが病死した
・「Cさん以外の家族を全員殺し、Cさんを拉致し、心身に大きな傷を与え自分のことを忘れられないように」しようと計画を変更した。」

 やっぱり被告の怒りに対して対応策は達成されているので悔いはないだろう.育った環境は良いものではないと思うけど,そういう人が全員犯罪をしているわけでもないし.でもこの被告はそういうこともわかって反省している感じもあるようだが,罰を受け入れているだけ大人な感じ.

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