ブログ - リーマン・ブラザーズ
2003年に六本木ヒルズが5月頃オープンし,その時に勤めていた会社が移転しました.
結構速い時期に引っ越したので,先に入居していたのはエンターテイメント系だとコナミくらいかな. その後に楽天,ヤフー,ソースネクスト,そしてライブドアが引っ越してきました.

入居前の内覧会の図
六本木ヒルズは複数のビル群で構成されていますが,「森タワー」と呼ばれる一番高いビルがオフィス用となっています.
ある日,出社すると森タワーの外にある床がはがされ,微妙に邪魔な場所に通り道を遮る様に石碑が埋め込まれました. そこには横文字で次の様に書かれていました.
LEHMAN BROTHERS
その後ライブドアと同じヒルズに居た村上ファンド等と一緒にニッポン放送,フジテレビの買収支援等で,個人的に認識しました.
結構速い時期に引っ越したので,先に入居していたのはエンターテイメント系だとコナミくらいかな. その後に楽天,ヤフー,ソースネクスト,そしてライブドアが引っ越してきました.

入居前の内覧会の図
六本木ヒルズは複数のビル群で構成されていますが,「森タワー」と呼ばれる一番高いビルがオフィス用となっています.
ある日,出社すると森タワーの外にある床がはがされ,微妙に邪魔な場所に通り道を遮る様に石碑が埋め込まれました. そこには横文字で次の様に書かれていました.
その後ライブドアと同じヒルズに居た村上ファンド等と一緒にニッポン放送,フジテレビの買収支援等で,個人的に認識しました.
ヤフーに転職した元同僚が言うには,森タワーにはいくつか入り口があり,ヤフーとリーマン・ブラザーズは同じセキュリティ・ゲートでした.
ただし,ヤフーのIDカードだとリーマン・ブラザーズ用と書かれたゲートは通れないのですが,セキュリティ・ゲートを抜けてエレベータホールに行く道は同じ. つまりそんなものすら専用で用意するくらいお金持ちな雰囲気を醸し出していました.

まさに工事中
今日,チャプターイレブン,連邦倒産法第11章で経営破綻した訳ですが,それを見て,ふと去年読んだ本「千年、働いてきました」を思い出しました.
この本はいくつかの老舗企業を紹介しているのですが,一番古い会社は1400年続いている金剛組という寺や神社等を手がける工務店です. 1400年というと飛鳥時代,聖徳太子の時代です.
この企業の紹介で一番印象にあるのは,この企業,近年倒産しています. ただし,色々な手を使ってみんなで再生し復活しています.
長い歴史があれば何度も危機に遭遇している筈で,それでも存続しているという事は,すごい経営手腕があるのではなくて,必要とされる会社は,まわりの人達に存続させられてしまうという簡単な原理なんですね.
よって,リーマン・ブラザーズは,存続させるに値しない会社として判断されたという明確な話です. きわめて明快,自然の摂理.
こういう物を目の当たりにすると,あの会社が無くなっては困るとか,助けてあげたくなるとか,そう言う組織を作る事ができれば良いですね.
そういえば,どこかの保険会社が「格付けがとりぷるえー」と良くテレビCMで放送していました.最近連呼してないような気がしますが,リーマン・ブラザーズはどうだったのか,スタンダード&プアーズで見てみました.
リーマン・ブラザーズを格下げ方向で「クレジット・ウォッチ」に指定
この記事では,9月10日の夕刻の発表ですが,以下のような物なのだそうです.
A 長期カウンターパーティ格付け、長期優先債券(サムライ債を含む既発債)
A-1 短期カウンターパーティ格付け、CPプログラム
この格付けは見直しが入る前のようですが,AとかA-1がどういうポジションなのかは,次のページで確認できます.
格付け定義・規準
Aは,「債務を履行する能力は高いが、上位2つの格付けに比べ、事業環境や経済状況の悪化からやや影響を受けやすい。」
A-1は債務を履行する能力は高い。スタンダード&プアーズの最上位の短期発行体格付け。債務履行能力が極めて高いと見なされる場合には、プラス記号(+)が付される。
こんな事になっています. これはスタンダード&プアーズの監査評価能力不足なのか情報開示が足りなかったのかは判りませんが,その意味ではトリプルAの会社があったとしても,一気に倒産に持ち込む事は予想できますね. こわいなぁ.
ただし,ヤフーのIDカードだとリーマン・ブラザーズ用と書かれたゲートは通れないのですが,セキュリティ・ゲートを抜けてエレベータホールに行く道は同じ. つまりそんなものすら専用で用意するくらいお金持ちな雰囲気を醸し出していました.

まさに工事中
今日,チャプターイレブン,連邦倒産法第11章で経営破綻した訳ですが,それを見て,ふと去年読んだ本「千年、働いてきました」を思い出しました.
この本はいくつかの老舗企業を紹介しているのですが,一番古い会社は1400年続いている金剛組という寺や神社等を手がける工務店です. 1400年というと飛鳥時代,聖徳太子の時代です.
この企業の紹介で一番印象にあるのは,この企業,近年倒産しています. ただし,色々な手を使ってみんなで再生し復活しています.
長い歴史があれば何度も危機に遭遇している筈で,それでも存続しているという事は,すごい経営手腕があるのではなくて,必要とされる会社は,まわりの人達に存続させられてしまうという簡単な原理なんですね.
よって,リーマン・ブラザーズは,存続させるに値しない会社として判断されたという明確な話です. きわめて明快,自然の摂理.
こういう物を目の当たりにすると,あの会社が無くなっては困るとか,助けてあげたくなるとか,そう言う組織を作る事ができれば良いですね.
そういえば,どこかの保険会社が「格付けがとりぷるえー」と良くテレビCMで放送していました.最近連呼してないような気がしますが,リーマン・ブラザーズはどうだったのか,スタンダード&プアーズで見てみました.
リーマン・ブラザーズを格下げ方向で「クレジット・ウォッチ」に指定
この記事では,9月10日の夕刻の発表ですが,以下のような物なのだそうです.
A 長期カウンターパーティ格付け、長期優先債券(サムライ債を含む既発債)
A-1 短期カウンターパーティ格付け、CPプログラム
この格付けは見直しが入る前のようですが,AとかA-1がどういうポジションなのかは,次のページで確認できます.
格付け定義・規準
Aは,「債務を履行する能力は高いが、上位2つの格付けに比べ、事業環境や経済状況の悪化からやや影響を受けやすい。」
A-1は債務を履行する能力は高い。スタンダード&プアーズの最上位の短期発行体格付け。債務履行能力が極めて高いと見なされる場合には、プラス記号(+)が付される。
こんな事になっています. これはスタンダード&プアーズの監査評価能力不足なのか情報開示が足りなかったのかは判りませんが,その意味ではトリプルAの会社があったとしても,一気に倒産に持ち込む事は予想できますね. こわいなぁ.