毎回恒例なんだけど，友人の経営する散髪屋にいった．こんな田舎にもQBハウスが増えていてヤツのような昔ながらの散髪屋に取っては脅威の１つとなっている．
　1000円10分で散髪してくれるQBハウス．短時間低価格が売りですが，単純に１分100円という価格は果たして低価格なのか？という話．

　フルサービス店だと50分3500円と設定すると１分70円の売上となるので，１分100円より安い．
　収益率でいうとQBハウスでは一人10分で１時間あたり６人．じゃなくて時間あたり実質５人らしく，よって１時間5000円．1分83円の売上．

　売上の効率はQBハウスの方が良いのだけど，売上を１時間5000円以上にするためには，座席を増やせばよい．ただしサービスメニューにバリエーションが無いので，座席数×5000円/時間以上に売上が上がることは無い．
　街の散髪屋さんだと，パーマや白髪染め等の高額商品があり，またそれらのサービス中には待ち時間があるので，一人の従業員が別の席で処理できる時がある．　カツラとか単価の高い相談もあるようだけれど，そうそう無いみたい．

　物事は単純じゃなくて，原価．これを割り出すにはもっと大変．QBハウスの場合は顧客あたりに使うコストが少ない筈．タオルが無いので洗濯等の手間や設備が不要．クシは使い捨てなので消毒機材不要．　低コストオペレーションで高収益を生み出せるようになっている．
　ただし，技術者の質は，やっぱりあまり良く無い．