シナリオライターの風間杜夫が住んでいるマンションには，他にはひと部屋しか住人が住んでいない．　ある日，その住人である名取裕子が洋酒を持って訪ねてくるがおいはらってしまう．
　そんな時，仕事帰りに実家の在った浅草に足を伸ばすと死んだ父にそっくりな男片岡鶴太郎が落語を見ていた．　そして，その男から家に招待されるとそこには母親秋吉久美子,が居た．
　父と母は風間杜夫が12歳の時に共に自転車にのっていて交通事故で亡くなっていた．　 風間杜夫はその奇妙な家に何度か通い，両親だと確証を得る．しかし，そんな頃にマンション住人で仲良くなった名取裕子から両親に会わない様に説得され，別れを決断し，自身の誕生日に連れて行ってもらっていた今半に両親を招待する．
　両親は息子の無事を祈って消えてしまい，名取裕子は化け物になっている正体を明かし，消えて行く．　ひと夏の想い出．