豆腐屋の夫婦が子供を連れて歩いていて，ちょっと目を離すと子供が神隠しにあってしまう．
　それから20年後．長屋の井戸で見慣れない男内野聖陽が水を飲んで美味いと言っている．その男に中谷美紀が声をかけると京都から独立を目指して上京してきた豆腐屋だという．豆腐屋のオープンを手伝うが思う様に売れない．そうしている中で地元の豆腐売りの男や子供を失った豆腐屋の夫婦からの手助けもあり，順調に進んで行く．
　それから18年．３人の子供に恵まれるが外回りの営業を任せていた長男が豆腐屋の寄り合いで博打を覚えさせられ，借金をしてしまう．　その事が原因で父親とは勘当状態になってしまう．
　家を出ていた息子を気にかけていた父親内野聖陽だが，早馬と交通事故で死んでしまう．　息子の借金の証文を持っていた商売人の中村梅雀とヤクザ親分内野聖陽に家を乗っ取られてしまいそうになるが，豆腐屋の臭いに懐かしさを覚える内野聖陽は中村梅雀をはめて豆腐屋を守る．

　居なくなった子供の手首には大きなアザがあり，登場人物の手首が気になるんだけど微妙にじらして映さない．結局ヤクザ役の内野聖陽がその子供の現在進行形なんだけど，石橋蓮司と岩下志麻が演じる両親とのからみも無く終わってしまう．