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ドメインをオークションで買ってみた時の想い出

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ujpblog 2011/3/5 2:48
 某企業の某組織の同窓会をやったのだけど,参加者の人でこんな話をしていました.

 「むかし名字でドメインを取ってたけど,放置してexpireしたら後日,家電量販店に取られていた」との事.

 昨年の事だけど,某アパレル企業で,新ブランドを立ち上げてWebサイトをたてようとしているが,ドメインが取得されている事がわかりました.

 その企業がITに詳しくなかったため事前調査不足が原因ですが,各国で商標を取る手続きをしている途中だったので,ロールバックするには商標の再取得は時間とコストがかかると言う状況.

 ラッキーな事に,そのドメインは売り出されていました. ドメインの持ち主はイスラエル,販売業者はインド.販売仲介のオークションを開催しているのはドイツのsedo.comという会社....

 そして売買交渉が始まりました.
 オークションといっても,Yahoo!オークションのようにスタート価格があるわけじゃありません. 金額とメッセージを入力します.

 まず,第1の関門は入札はユーロでの支払い.しかしこれはMacOS Xについてる電卓を使えば為替レートが取り込めるので換算は簡単.しかし円高が進んでいる時期だったので,いつ確定するかで違ってくるのでヒヤヒヤものです.

 そしてもう1つが言葉.イスラエル,インド,ドイツ,日本が絡むわけですが,基本は英語と言う事ですが,足もとをみられないように交渉が必要です.
 結局,海外赴任経験もある人が二人いたのでそれらで文化的な背景も考えながら作文して交渉に望みました. 意外と,文書はシンプルです.

 とりあえず入札は20万円.これは私が与えられていた部長権限の決裁枠で.しかし,相手は300万円と言ってきました.その会社では300万を超える場合は取締役会で承認が必要でしたので,月1回開催の取締役会まちじゃぁ間にあいません.

 そして,そのブランド立ち上げの事業部長が「100万までなら俺の決済枠でいける」というので100万円で即決でどうだ? いやこちらも譲歩して200万円だ.間を取って150万だ・・・と続いて,「これが最後だ.180万で」「OK」と言う風に決まりました.
 そして交渉成立と言う事で,12500ユーロで稟議書を書き,スタンプラリーして週の半分は自宅のハワイにいる日本人社長にリモート決済し,処理を進めました.

 そして振込になるのですが,高額な海外送金で,銀行側でも時間がかかる.結局送金だけで3営業日くらいかかったはず. 入金送金のタイムラグもオークション主催のsedo.comはちゃんと想定内だし,対話等をするわけじゃないですがドメインが正しく移管されるまで処理してくれます.

 時差の関係もあるので張り付いていたわけじゃないけど,1日1回の価格交渉でのやり取りというのは緊張感が薄れるのと忘れない様にするのが大変でした.

 はっきりいって.comドメインだったので980円程度で取れるこのドメインを,200万円弱という価格で買うというのが高いか安いか判断が別れる所ですが,アパレルの場合,百貨店の内に1店舗お店をオープンさせるのに2000万〜3000万円というお金がかかるので,Webショップのオープン費用として考えると安くはないけど予算内で行けると言う感じでした.
 しかし,残念ながら資金繰りの関係でサイトのオープンというかプロジェクトが停止されたので,私がサポートしている間にオープンされて使われる事はありませんでした.

 ドメインの履歴を調べると,2年程前までは5年程,個人事業主のような人保有していてunder constructionといったような事が表示されているページでしたが,手放された後保有されて今回の様に結構な金額に換金されるわけです.

 なかなか,こんな経験無いよね...

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