マラウイで思い出すのは，海外協力隊になったたけちゃん．　三軒茶屋の1.5万円の部屋に住み，明治大学卒で鳥取県出身．１つ後輩で入社してきたけれど３つくらい年上だった不思議君．なぜ不思議君かは後述．

　突然，会社を辞めて海外協力隊になると言い出して赴任先がマラウイでした．　赴任前に一度実家に引き上げ，数ヶ月経って研修の為に再上京してきた際に，仲が良かったわけでもないのに，なぜか泊めてほしいと連絡があり，１〜２泊していったような覚えがあります．

　現地は英語．政府のシステムをメインフレームからUNIXへのダウンサイジングするのが仕事で，２年間．月に９万円が日本の口座に振り込まれ，現地では数ドルもらえるのだけど，現地の給与水準の数倍なのでまず使うことはない・・・みたいな事を言ってました．カネは溜まると．

　それまでマラウイという国の名前なんてきいた事も無かったんだけど，ちょうどその頃，現地でボランティアの日本人の校長先生が銃で撃たれて死亡・・・みたいなニュースをしていて治安も不安定なんだなーなんて思った覚えがあります．

　それから半年後くらいに，変な葉書が来ました．「お世話になった人，ありがとう．僕は旅立ちます」という風に書いてあるんだけど，差出人の名前も住所も書いてない．手書きの汚い文字なのに「お世話になった人」というみんなにあてた文章なのでピンときた．けれど連絡もしようがない．

　あれから15年以上経過したけれど，さすがにもう帰国していると思うが，オナラ禁止法案なんてのが世界（日本だけ？）をにぎわせているのだから，相当平和になったのだろうな．