Switch-M8eG(PN28080)
概要
更新履歴
- 2023/11/29 初版
- 2023/12/09 SNMPについて追加
- 2023/12/16 リンクアグリゲーションについて追加
目次
はじめに
このドキュメントはヤフオクで電源ケーブルなし送料込みの中古を2,230 円で購入したPanasonicのインテリジェントSwitch-M8eG(PN28080)について分かったことや設定作業のメモを記録している.外観・スペック
外観
- 買った時の状態はかすり傷はあるけど年相応って感じかな.2011年6月発売なので12年前のもの.
スペック
- バッファメモリ512Kbyte
- スイッチングファブリック 17Gbps
- コンソールポートはRJ45タイプ.
現状確認
- 電源ケーブルを調達して,シリアルコンソールに接続してみた.
- コンソールにはファームウェアのバージョンとMACアドレスが表示.
- デフォルトのユーザアカウントのmanagerとパスワードmanagerでログイン.
- ありがたいことにログインできた.
- Panasonicのスイッチはリセットボタンがないので,ユーザIDが分からないと細かく設定ができない.
-
General Informationを確認
- uptimeを取得できる.興味深い.
- コンソール接続時にも出ていたけれど,ファームウェアはずいぶん古い.
- Switch-M8eG(PN28080) リリースノート
- https://panasonic.co.jp/ew/pewnw/mno/txt/release/pn28080_release.txt
- 2011/6/28 Version 1.0.0.50 最初のリリース
- 2011/9/14 Version 1.0.0.59
- 2013/3/27 Version 1.0.0.87 追加機能
- 2013/7/19 Version 1.0.0.95 仕様変更
・
・
・ - 2016/8/5 Version 1.0.0.153 稀にCPUが応答しなくなる問題を修正
- 初期バグが修正された後からの安定版という感じがする.
初期設定を行う
- 基本的にスクショで説明.
IPアドレスの付与
- Basic Swith Configuration Menuを選択.
- 何も設定されてない.
- 画面下部にあるCOMMANDに従ってキーを入力してパラメータを設定していく.
- 戻る時はQを入力.
管理者ユーザとパスワードの変更
- デフォルトの管理者ユーザはmanager/managerなのでこれを変更する.
Basic Swith Configuration Menuから.
- 現在のmanagerユーザのパスワードのmanagerを入力.
- 新しい管理者ユーザIDを設定
- 次にパスワードも変更.
Telnet Serverの設定
- リモートから管理するためにTelnetサーバが用意されているが,アクセスできるIPアドレスを制限する.
- Telnet ServerはEnabledになっているので稼働中.
- この設定にすると,192.168.20.1から192.168.20.254までのIPアドレスからTELNETでアクセスできる.
- macOSからTELNETで接続してみた.
時刻サーバの設定
- コンピュータは時刻があってないと困るのでNTPサーバと同期するよう設定する.
- Basic Swith Configuration Menuを選択.
- 現在設定は次のとおり.
- 安定の1970年.
- NTPサーバを指定.
- 設定直後に時間合わせが行われるようで,上位メニューに戻って再度Time Configuration Menuを表示させたら同期されてた.
設定を保存する
- これまで設定した内容が電源オフで消えないように保存する.
- Save Configuration to Flashを選択.
- Yボタンで保存される.
ファームウェアのアップデート
このページの最初で確認した通り,ファームウェアがずいぶん古いのでバージョンアップを行う.
ファームウェアアップデート概要
- このモデルでのファームウェアバージョンアップは,次のように段取りが必要.
- ファームウェアイメージをダウンロード
- TFTPサーバに配置.
- スイッチからTFTPサーバにアクセスしファームウェアをダウンロードして適用
- 今回の手順書では,TFTPサーバの設置についての説明は行わないが,当サイトにある別の手順書を参照する.
ファームウェアアップデートの手順
- Main Menuから.
-
tftpサーバのIPアドレスを指定.
- Pアドレスを設定.
- ダウンロードしてtftpサーバに配置したファームウェアのファイル名を設定.
- TFTPサーバのIPアドレスとファームウェア名をセット.
- Upgradeを選択.
- Yを選択.
-
すごく遅い.
- ダウンロード後,自動的に焼いてます.
- 2分ほどで再起動完了.
- バージョンアップが確認できた.
SNMPで監視できるように設定してsnmpwalkで接続確認
- このスイッチはSNMP機能を持っているので,外部のマネージャから監視できるように設定を行う.
- 最初にSNMP Agentを有効にする.
- SNMPマネージャのIPアドレスとコミュニティ名を設定する.
- 設定が終わったらトップ画面に戻って保存する.
- SNMPマネージャからsnmpwalkを使って接続テストを行う.
$ snmpwalk -v 1 -c local_community 192.168.20.217|head -n 10🆑
SNMPv2-MIB::sysDescr.0 = STRING: <M8eG-Version1> System Software Release: 1.0.0.153
SNMPv2-MIB::sysObjectID.0 = OID: SNMPv2-SMI::enterprises.396.5.4.2.11
DISMAN-EVENT-MIB::sysUpTimeInstance = Timeticks: (12543693) 1 day, 10:50:36.93
SNMPv2-MIB::sysContact.0 = STRING:🈁
SNMPv2-MIB::sysName.0 = STRING:🈁
SNMPv2-MIB::sysLocation.0 = STRING:🈁
SNMPv2-MIB::sysServices.0 = INTEGER: 2
SNMPv2-MIB::sysORLastChange.0 = Timeticks: (0) 0:00:00.00
SNMPv2-MIB::sysORID.1 = OID: SNMPv2-MIB::snmpMIB
SNMPv2-MIB::sysORID.2 = OID: SNMP-VIEW-BASED-ACM-MIB::vacmBasicGroup
$
- 機器の名前や場所の記述がないので,設定する.
- 設定が反映されたか確認.
$ snmpwalk -v 1 -c local_community 192.168.20.217|head -n 10🆑
SNMPv2-MIB::sysDescr.0 = STRING: <M8eG-Version1> System Software Release: 1.0.0.153
SNMPv2-MIB::sysObjectID.0 = OID: SNMPv2-SMI::enterprises.396.5.4.2.11
DISMAN-EVENT-MIB::sysUpTimeInstance = Timeticks: (12595012) 1 day, 10:59:10.12
SNMPv2-MIB::sysContact.0 = STRING: XXXXXXX.jp🈁
SNMPv2-MIB::sysName.0 = STRING: PN28080🈁
SNMPv2-MIB::sysLocation.0 = STRING: TOKYO🈁
SNMPv2-MIB::sysServices.0 = INTEGER: 2
SNMPv2-MIB::sysORLastChange.0 = Timeticks: (0) 0:00:00.00
SNMPv2-MIB::sysORID.1 = OID: SNMPv2-MIB::snmpMIB
SNMPv2-MIB::sysORID.2 = OID: SNMP-VIEW-BASED-ACM-MIB::vacmBasicGroup
$
- 設定された情報が取得できている.
- 設定を保存して終了.
リンクアグリゲーションの設定
- PN28080では,最大4グループ,1グループあたり8つのリンクアグリゲーショングループ(LAG)を作成することができる.
- メニューの通り,番号を選択し,ポートを設定するのみ.
- 注意点としては,設定してから結線しないと,ループになるということ.