CentOS 5.1をインストールする
0.改訂履歴
- 2008.04.07 新規作成
1.はじめに
このドキュメントでは,Redhat Enterprise Linux 5.1互換とされるCentOS 5.1のインストール手順を説明する. なお,このインストールではVMware Fusion上にインストールを行っており,DVDイメージを利用しているので,CD-ROMの様なディスクの入れ替えが無い.
2.インストールイメージの入手
- CentOSは,公式サイトからのダウンロードか,雑誌付録CD-ROM等から入手する.
- CentOSの公式サイトは,以下のとおり.
- The Community ENTerprise Operating System
- ダウンロードは,以下のURLとなる.
- CentOS Download Information
- 上記のURLにて,"CentOS-5 ISOs"を選択する.
- CentOS5.1のインストールイメージは,以下のURLとなる.
- このURL配下にFTPおよびHTTPサーバのリストがあり,好みのサイトを選択する.
- インストールイメージは,以下の4種類ある.
| 種類 | 説明 |
|---|---|
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LiveCD
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このCD-ROMだけで完結するもので,ハードディスクにインストールせず,Linuxをデスクトップ環境として通常利用する場合等に利用. ネットワークインストール元としても利用可能. |
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CD
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CD-ROMイメージ. CentOS5.1の場合は,6枚のCD-ROMから構成される. |
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DVD
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DVD-ROMイメージ. 1枚のメディアに全てが含まれている. サーバにDVD-ROMドライブを搭載している場合は,このイメージを利用するインストール方法が楽. |
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NetInstall
|
ネットワークインストール用イメージ |
- なお,配布しているサイトによって,DVDイメージやNetInstallのイメージが含まれていない場合がある.
3.インストールの開始
- インストールするマシンの電源を入れ,CD-ROM(ここでは記述上DVD-ROMもCDとする)セットする.
- しばらくすると,次のようなGUI画面が起動する.

- ノーマルインストールを行うので,ENTERキーを入力する.

- インストールしているメディアがダウンロードで作成されたものの場合,イメージの内容を確認する事そ勧めるが,メディアに異常が無いまたは時間がない場合はSkipを選ぶ.
- しばらくすると,次のようなGUIのインストール画面が表示される.

- 次へ.

- この画面で「日本語」を選ぶと,この後のインストール時の画面が日本語になるので,選択する.

- 接続されているキーボードを選択する.

- この画面が出れば,ハードディスクを認識していると言える.

- 初期化が必要なので選ぶ.

- VMwareではフォーマットも一瞬...
- 次はネットワーク設定.

- 今回は,面倒が無いのでDHCPとして選ぶが,必要に応じてネットワークの設定を行う.

- タイムゾーンを地図上か,プルダウンメニューで選択する.

- rootユーザのパスワードを設定する.

- インストールするタイプを選択する. 今回はサーバとして稼働させる予定なので,Serverを選ぶ.
- 特別なニーズが無い場合は,サーバではGUIは不要なので,Server - GUIは選ばないでよい.
- ただし,Oracleをインストールする場合は,GUIが必要なはず...

- 色々ソフトウェアをセットアップする際に,開発環境およびライブラリは必須となるので選択する.

- しばらく待つ.

- 今回のインストールログと,無人セットアップ(kick start用)の設定ファイルが作成されているので場所を確認しておく.

- インストールが開始される.

- パッケージが複写される.
- この後,CD-ROMからインストールしている場合は,何度か入れ替えを行いながらインストールを行う事となる.

- ここで,再起動を行うが,これで終了ではない.
3.モジュールインストール後のセットアップ
- OSが再起動されると,次のような画面が表示される.

- 案内されている通り,ファイアウォール設定等を引き続き行う.

- ここではファイアウォールを有効にして,最低限リモートからアクセスできるようにSSHを許可している例である.
- 必要に応じて,設定すれば良いが,iptablesの使い方が不明な場合には,この手順の中で設定しておくと簡単である.

- SElinuxを設定する.
- この設定では,Enforcing(実施する)を選択している例であるが,互換性の問題を引き起こしやすいので,問題ないと解っているときだけEnforcingを選択する.
- つまり,普通はoffにする.

- コンピュータの時間を合わせる.
- ここでは明記していないが,ネットワークタイムプロトコルでNTPサーバの設定を確認する.

- 一般ユーザのアカウントを作成する.
- なお,この画面上ではUIDやグループ等の設定ができないので,それが必要な場合はインストール後に行う方が良い.
- ここでは,リモートログインで必要な最低限のIDを作成するにとどめる.

- 必要があれば,サウンドカードをセットアップする.

- オプションのCD-ROMは,今回は無いので終了する.
4.アップデート
- これまでの手順でOSのインストールが完了している.
- 順調に行けば,次のようなログイン画面が表示される.

- ログインすると,次のような画面になる.

- ネットワークに接続されていれば,更新一覧が表示される.
- アップデートを行うので,"更新を表示する"を選択する.

- rootユーザでのパスワードを投入する.

- 必要なアップデート情報は,ここで呼び出される模様.

- 基本的には,全てアップデートを適用する事が好ましい.

- モジュールが正しいか確認する為に,電子署名のキーをインストールする.
- インストールが完了したら,次のような画面が表示される.

- 再起動して問題なければ,再度アップデートを確認すると,次のような画面が表示される.

- これで終了.

