
先週に引き続いて,Sunのイベントにいってきました.今回は赤坂というか六本木というか,去年と同じ東京ミッドタウンです.
色々聞いたのですが,面白かったのがプロジェクトモグラ.
●地底空間 トラステッド・エコ・データセンター・プロジェクト〜Project MOGURA 究極のエコデータセンターの実現に向けて〜
と題してのパネルディスカッション. サンの政策推進営業の中村氏がモデレータで,ネットワークインフラ・データセンタ代表としての株式会社インターネットイニシアチブ,経済産業省,ASPというかSaaSというか,アプリケーション・パッケージベンダ代表としてSAPジャパン,SIerとしての新日鉄ソリューションの方々がパネラーとして参加していました.
データセンタとして一番多いのは電源問題. 廃熱用の設備をいれるとサーバの消費電力の2倍が必要となるらしいのですが.サーバが3〜5年前より4倍くらいの消費電力を使うようになっていて,そうするとセンター内に敷地は余っていても売り切れというしかないそうです. 電源設備は簡単に増設できないので,電源能力が設備の能力を決める事になるようです.
また,去年の東京のように日中40度を超える気温となると,冷却設備の冷却が必要になるのだとか.
物理的に寒いところにデータセンタをつくれば,冷却問題も減るのではないかという意見もあるが,国家としては政治的な問題で沖縄へデータセンタをつくったりしていますが,経済産業省のシステムの一部?は沖縄で稼働しているようです. ここでも言ってましたが,沖縄は大手町のInternet Exchangeと直結しているので回線は速くて政策的な事で安い事もありますからねぇ.
ソリューションの現場からのエコでいうと,日中はファイルサーバとかの役割だが,夜は使われていないリソース,夜中動くバッチ処理,この辺をうまく配分できるソリューションがあればという事を考えているが,管理している組織の縦割りの壁のようなものがあるそうです.
そんな時に便利になるのが,仮想化なのでしょうねぇ.
一般企業でも結局何か有ったら1時間くらいで駆けつけられる大手町から30km以内とかがRFPに書かれているのだそうです.
サンのデータセンタは,シンガポールにあるのだとか.
実質データセンタにきて頻繁に構成変更をしているのは,スタートアップ企業(いわゆるベンチャー)が多いとか. 一生懸命役割変更をしているのだそうです.
「プロジェクトモグラ」では,地底データセンタのようなものを計画をいろり考えているようなのですが,まずは電力が必要なので発電所が近いところに有る方が良いと考えているそうで,特に水力発電なのだそうです.
水力発電設備が有るという事は,豊富な水があり,冷却は空冷より水冷,水冷とすると排水が38度くらいになるそうなのですが,そのまま一般の河川に流すと環境破壊になってしまうので,冷却してダムの中に排水するというのが効率的だと考えているそうです.
日本でも現在何カ所か候補地をしぼっているようです.
世界の人口が66億人,インターネット接続人口は10億人程度といわれており,残りの人たちが接続すると今のままでは無理が出てくる事がわかっている. そこをどうやっていくかが課題だという事となります.
「サーバを止めるという選択肢もある」みたいな事も言ってる人がいましたが,そうかも知れませんねぇ.