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ブログ - 情報システムカテゴリのエントリ

そろばん

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2013/1/31 23:43
 商業高校だったので,2年生まで珠算の授業があった.多分経験の無い人は,あの独特のテンポで「ねがいましてぇ〜わぁ〜」と読み上げながら「そろばん」という演算補助装置を使って計算しているような授業を繰り返しているのだと想像する?かもしれないけれど,実際には四則演算の授業だ. うちの商業高校は女子が8割で,卒業生は地元の銀行や小さな会社の事務員か飲み屋のねーちゃんになる率が高かったので実践的に重要だったのだ.

 数字の苦手な私には数学の授業が1つ増えているのでとんでもない事だったのだけれど,授業で繰り返し設問されていたのは金利計算だったな.

 どんな問題だったか忘れたけれど,「1万円を年利5%で7月間借用した.」時の,閏年だったりとか借り入れした日は組み入れないとか,単利か複利か否か,そういうやつをこまごまとやって居たもんだ.
 今日は,月末なのだけれど「権利を得てから3ヶ月となっている場合はいつ失効するのか」というような話題で夜,盛り上がった.初月はカウントせずだったとおもうが,180日だったかちゃんと3ヶ月だったか? 契約上どうなんだ仕様はどうなってるんだ的な.

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Unicode6.0の携帯電話の絵文字統一

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2013/1/31 0:07
 不統一や不便な設計によって産業が起こる例の一つかな.ケータイの絵文字不統一は.他の世界では絶対いらない絵文字変換サービスやライブラリが乱発された.まさに車輪の再発明.

http://ja.m.wikipedia.org/wiki/Unicode6.0の携帯電話の絵文字の一覧

 しかしこの2010年に策定されたこの規格にはiphoneは準拠してないみたいだ.最近日本語変換で絵文字がやたらと出てくるから気がしたのだが🍺とか🍻とか定義されて無いみたいだし.

レグレッションテスト

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2013/1/30 1:40
 回帰テストの事をいう.ある変更をしてそれが別のどこかに影響をを与えていないか否かを確認する為のテスト.

 諸問題で中途半端な生まれてしまったWebサービスは改善改善と繰り返す.そしてそのうち意図せぬどこかに悪影響が出ている事があるのだけれど,次のような課題がある.

・悪影響がでている事に気づかない.
・仕様書が無いので,元のどのような状態が正しいか証明できない.

 朝令暮改でやっていると,そこに「いつから悪影響がでているか判らない」という事も多い.合意された設計書が整備されその通りに動いている事なんて滅多にないので,何を頼りに「正しい」と言えるか判らない状態にまで陥る.

 単なるテストの自動化だけではなく,仕様のよりどころまでふまえて,レグレッションテストを計画に入れておくべきなんだろうな.そんな事を思う今日この頃.

ITアーキテクトは何をしているのか

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2012/10/26 13:13
 こんな記事を見つけました.

ITアーキテクトは何をしているのか - 日経システム構築
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120919/423715/

第1回 要件定義工程のITアーキテクト
第2回 基本設計工程のITアーキテクト
第3回 詳細設計工程のITアーキテクト
第4回 実装・テスト工程のITアーキテクト
第5回 保守運用・移行工程のITアーキテクト

 「成果物」の視点から各工程のITアーキテクトの仕事内容を簡単に紹介してあります.

 そういえば「インフラのアーキテクチャ担当です」って自己紹介された事があるのだけれど,単なるインストーラな人に出会った事があります.「インストールしました.それ以上は知りません.ドキュメントも在りません」的な仕事っぷりで,困りましたね.
 なんだ,日経コンピュータに出てたんだな...

政府システムの調達はなぜ失敗したのか
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20120719/410230/


・一日でフェラーリ一台に相当するカネが無駄に飛んでいる
・誰もプロジェクトを止めることができなかった。
・人材派遣会社や協力会社を通じて、大量の人材をかき集めた。
・入居していたビルは一気に手狭になり、机の1人当たりのスペースは「どうにかノートパソコン一台おけるくらい」に縮小した。
・工数を掛けずに低品質の文書を量産し、労せず利益を得る協力会社もいたという。

システム開発中止ときき,考えてみた

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2012/10/23 1:27
 ちょっと前になるけれど,こんな話題がありました.

特許庁54億円支出無駄 システム開発中断で検査院指摘
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1005R_R11C12A0CR0000/


 検証委員会が「開発規模やスケジュール管理が確定しておらず、稼働時期が不透明」と指摘していた点等,良くある失敗プロジェクトで迷走していたんだろうなぁと.

 「技術点で最下位だったが予定価格の6割以下を提示した東芝ソリューション(TSOL)が落札した」...あたたた..この現象もどこかで覚えがある.

 関わっていたTSOLとアクセンチュア.それぞれの開発費が興味深い.

・東芝ソリューション 24億8700万円
・アクセンチュア 29億6400万円

 「東芝ソリューションは遅延解消のため一時約1300人を動員」となっているけれど,記事では詳細が触れられていません.

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スプリットブレインシンドローム

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2012/10/15 16:06
データベースクラスタをActive/Standbyで運用している時に,ハートビートが異常動作してスタンバイ側のノードでデータベースシステムが起動してしまう問題をスプリットブレインシンドロームという.

クライアントからみると活きているノードが不明になるので接続先が特定できない問題があるのですが,それよりも難しいのはデータベースシステム側.両方のノードからの書き込みによるデータの不整合や,ストレージ装置からみるとI/Oコントローラに保持しているキャッシュがディスクと同期されてない場合,正しいデータがどこにも無い事になる.つまり,最悪はデータベースファイルが破壊される.

これを発生しづらくするにはハートビート回線を多重化して信頼性をあげる事です. 昔は,RJ11を使った心もとないハートビート回線もあったけれどなぁ.

クラスタソフトを選ぶ際には,このスプリットブレインシンドロームをどのように回避しているのかも確認した方が良いですね.
 ヒューリスティックちは,確実な正解ではなく,ある程度の正解を導きだす為の手法で,ウイルス対策ソフトによる検知などで用いられている.ある程度それっぽい振る舞いをすると,未発見のウイルスとして認識される,アレだ.

 そして,Webユーザビリティの第一人者のヤコブ・ニールセン博士が「ユーザインタフェイスに関する10か条のヒューリスティック」としてあげているのがこれ.

Ten Usability Heuristics(10 Heuristics for User Interace Design)
http://www.useit.com/papers/heuristic/heuristic_list.html

1)システム状態の視認性
2)常識に沿うものとする
3)制御のしやすさと自由度
4)一貫性と準拠性
5)エラー防止
6)一目瞭然である
7)柔軟性と効率性
8)無駄の無いデザイン
9)エラーの識別とエラーからの復旧支援
10)ヘルプとドキュメント

プロジェクト崩壊を防ぐ

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2012/8/9 13:20
なかなか,,,切ないのぉ~

リソース不足によるプロジェクト崩壊を防ぐ--役割を兼務するメンバーの士気を保つには
http://japan.cnet.com/sp/businesslife/35019881/

千趣会、日本IBMへの外部委託契約更改

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2012/6/26 23:48
 こんなニュースがありました.

千趣会、日本IBMへの外部委託契約更改--運用管理コストの1割削減目指す
http://japan.zdnet.com/it-management/case-study/35018519/

 2006年に契約した現契約を更新して引き続きという事がニュースになっているわけですが,そんなに新規性の高い情報なのか疑問.

 ただし,再契約,それもより長期間の契約を得たと言う事で,よほど信頼性が高い効果を出したと言う事でしょう.
 千趣会のニーズは「業務要求のスピードに柔軟に対応するIT基盤と運用が必須になると説明。低コストで高品質、柔軟性を実現するため」となっているのですが,事業会社としてはコンピュータ,あるいは技術の部分で悩む様な部分は社内には不要で,それらは専門家に任せましょう,という考え.少々高く付いたとしても,「サービス利用」として割り切れば経費として処理できるし,自社開発による実体のない資産を積み上げるようなリスクもないでしょう.
 それ以上に,エンジニアを抱えて自前でやるという場合の雇用,そしてモチベーションを維持する部分のストレスからの解放という選択肢なのだろう.

IBM vs スルガ銀行

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2012/3/30 23:00
 最近ニュースに疎いので,情報源はBS版のワールドビジネスサテライトと嫁さんからのインプットに頼っているのだけれど,今日の一番はこれでした.

“スルガ銀-IBM裁判”の行方
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120330/388310/

 そういえばそんな裁判もあったなというくらいに忘れていたのだけれど,請負契約に関しての不履行と,要件定義書の価値についての争点は変わってなかったようだ.

 この裁判がどうなるのかと言う点も興味深いけれど,自ら,請負契約で仕事を出す場合の法務的な問題課題について良いサンプルに成るのかなぁと思っています.特に今日もサブシステムを請負契約で出そうとしてるのだけれど,検収タイミングは完成基準か工事進行基準なのか,対象となるシステムの親機能が遅延したらどうするのか,そんな事を議論していたら新幹線で東京〜広島間を移動できるくらいの会議になってしまった.

インデックスの無いテーブルなんて

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2011/12/21 0:34
 ちょっとした予感もあった.やっぱり,そうだった.

 関係者が集まって,みんなで動作テストした.データベース処理で遅い箇所があった.explain planを取ってもらうと,プライマリキーに対して付属している暗黙的定義のみで,明示的インデックスが付いてなかった.

 チューニングしましょうと言う事で終わったのだけど...

 1000万件のデータが見込めるテーブルに対してプライマリキーのみのインデックスしか作ってないなんて,チューニング以前の,バグでしょう.

 ちょっとした予感もあった. そばにいた別の開発チームのリーダに「インデックスを付ける項目って,どうやって決めるか知ってる?」と聞いたら「知らない」って. やっぱり,そうだった.

OpenJDKとIceTea

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2011/11/20 19:14
 色々メモ.

Java
 Javaはサンマイクロシステムズによって開発されたオブジェクト指向言語.コンパイラによって中間コードを生成し,JVMによって実行される.

Java VM(JVM)
 Javaのプログラムを実行する仮想マシン環境.このJVMが各OS毎に提供されているので,JavaがOSに依存しないで動作する.

Java SE
 Java Standard Editionの略で,標準APIの集合で,ライブラリとコマンドツールが含まれる.

JRE
 Java Runtime Environmentの略で,Javaの実行環境.JVMの1つ.

JDK
 Java Developers Kitの略で,JREにコンパイラ環境を含んだもの.

OpenJDK
 JDKのソースコードが公開されているものが,OpenJDKである.Sunが開発していたJava SE 7 JDKから派生したもの.OpenJDK 6も存在するが,バックポートされた実装である.

IceTea
 SunがJDKをオープンソース化する際に,ライセンスの問題で公開できなかった部分を補ったもの.
 Red HatのOpenJDKパッケージは,このIceTeaが含まれた状態で提供されている.

JCK
 Java Compatibility Kitの略で,Java SEの仕様を満たしているかチェックするテストツール.Technology Compatibility KitのTCKと呼ばれたり,Java Compatibility Test Tools のJava CTTと呼ばれたりしている.
 JCK本体はリードオンリーのコンフィデンシャルな扱いに成っている,Java CTTはJUGメンバ(Java User Group)のみ入手できる.

待ち行列 その2

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2011/11/1 23:16
 新宿南口の小田急乗り場にあるトイレにいこうとしたら,行列のしっぽがトイレの出口まであった.それも男子トイレだけで女子トイレは行列は無い.金曜日の夜遅くとかたまに並ぶときがあるけれど,それより長い列.

 構造的な問題で自分の前に何人ならんでいるのか判らないけれど並んでみた. 2分程度並んで自分の順番がきてトイレ内の全容が見えるようになって納得.6つある男子用便器のうちの2つが故障中で使用禁止.67%で稼働している訳だから処理性能が悪い.

 1回のトイレ所要時間が60秒として試算してみる.利用者の交代時間は無いものとする.

・便器1つあたり最大処理能力60人/h.
・6台の便器だと360人/h処理できる.
・4台の便器だと240人/h処理できる.

●条件 全部の便器が使用中で自分の前に6人並んでいる行列の場合,

・6台の便器だと自分の順番になるのは60秒後
・4台の便器だと90秒後

 今日は結局10人くらい並んでいたような感じだったな. 今度はもうちょっと注目して行列を楽しんでみよ.

待ち行列 リトルの法則を試す

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2011/10/26 0:28
 学校の授業で最高に苦手だったのがオペレーションズリサーチだったな...

 「リトルの法則」は,待ち行列理論.

 「安定な系において長時間平均化した顧客数Lは,長時間平均化した到着λと,長時間平均化した顧客が系に費やす時間Wの積に等しい」 つまり, L=λW.

 つまりって言われてもさっぱりわからんので,適当に数値を当てはめてみる.

 1時間あたり20人が到着し,平均30分滞在していたら,

到着λ=20人
処理時間W=30分

顧客数L=20×30 = 600

 なんか違う気が...

デニス・リッチー死去

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2011/10/15 10:16
 カーニハン&リッチー(K&R)だったな.賛否両論あったけど. まぁ,あんまり話題にならないんだろうな.スティーブ・ジョブズと比べての事だけど.

アクワイアラとイシュア

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2011/7/28 23:56
 クレジットカード会社の事を種類分けすると,アクワイアラとイシュアに別れます.

●アクワイアラ

 決済会社.VISA,MASTER,JCB等の事.

●イシュア

 クレジットカードを発行している会社の事. 三井住友VISAカードの場合は三井住友カードがそれに対応します.

●プロパーカード

 アクワイアラが自社ブランドで発行しているカード.JCBとかがよく見る感じ.

自然治癒

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2011/1/21 1:26
 よくわからないシステムトラブルが有って,なんだかサーバの再起動とかしているうちに治っちゃった場合. Web系のスピードの速い&人間の生き死にに関係ないシステムを運営していると,再現・頻発しなければ,ついつい放置プレイしてしまいます.

 でも,虫歯と同じで放置してて勝手に治ることはない.

IT企業で障害,そして長期化

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2010/8/12 23:00
 SNSの接続障害が長引いているという話題がニュースに取り上げられていますが,こういう場合,根本的原因の究明ができてないとかが重要なのではなくて,適切な判断が出来てないという事に問題があります.

 ネット企業で数々のトラブルシューターとして経験していて言えるのは,まず半日以上原因箇所が特定できない事は無いです. 明確な障害じゃなくても,サイト立ち上げ時の初期不良じゃないんだから,発生前後に変化があるはずです.

 ざっくりとした現象とエンジニアのインタビューでおおよその原因箇所を狭める事が出来るので,それに対して障害箇所に切り離しを含む暫定処置を素早くやる為のいくつかの案をだし,即効性のありそうなものから適用していくだけです. 忘れてはイケナイのは,連絡すべき所に状況を知らせておく事.

 明確な方針を速くだして対処するという事ができてない,つまり「組織の乱れ」がこういう所からかいま見る事ができるのではないか,そう,おもうのです. ちなみにその企業に知り合いはいません.たぶん.

国際化企業へ その2

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2010/7/27 23:00
 会計パッケージの会社,いくつかに話を聞いてみた.主題は「インタナショナル化に対応する会計パッケージって考慮点は何?」みたいなざっくりで.

 結局,オールOKは,国際展開しているSAPだけ.現地の税制,商習慣,IFRS等に対応できるので,運用だけなら1つのパッケージでうまいことできる・・・という理屈.そりゃそうだ.

 他の国産ベンダーは,「海外サポートは出来ないので,現地の会計パッケージを使ってExportしれもらえれば,あとはどうにでも取り込めます」という理屈. んー,結局その国の法律とか,ウォッチしてないとイカンじゃないですか!? まぁそんな頻繁に消費税的なものが変更されるとは思いませんが,展開する国が広がれば,それぞれもれなく気にしないと行けないはずですね.

国際化企業へ

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2010/7/10 9:05
 海外進出を企んでいるので,「明後日までに,情報システムとして必要な事を考えてくれ」という課題が出た. 未体験ゾーンなのに明後日ってなんだろう?という事も思いながら,考えてみた.

 貨幣価値が違う国とのやり取りなので,財務関連の運用を視野にいれたIFRS的なものもみて行かないと・・・という感じで.

 振り返ると,昔,親会社の製鉄会社で,工場の情報システム担当のおっさんが,「大事な人だから」と言って原価管理部の部長さんを紹介してくれました.紹介してくれた理由は,「Macユーザだった」というだけなのですが.

 大企業では,エリート部門は「人事部」だと聞いた事があります.経営戦略をいち早く情報入手して人事配置を考える的な部分での生命線という感じです. しかし,工場では違いました.
 まず,製鉄会社は原料を輸入します.そして各産業の素材となる鉄を作り,出荷します.
 正確な事は判りませんが,輸入した時,港に荷揚げした時の為替レートが採用され,製品を輸出する場合は輸送船に乗せた時に決めるというような事でした. 年間3兆円規模の売上の製鉄会社だと,その為替レートのタイミングで上手く図る事で利益が変わってきます.それを管理しているのが原価管理部で,底が一番のエリート部門だったのだそうです. 証券会社みたいに時差のある時計がいくつか並べられてるんだけど,その部門の人たちは工場着だったのでエリートに見えない・・・

 海外複数拠点を展開しているか会社の会計は,いったいどういう風にされているのか,これから調査です.あ,ちなみに明後日てのはもう過ぎてますので!

IFRS

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2010/7/6 23:00
 会計システム入換えの提案をしなければ行けないんだけど,海外子会社関連って事でIFRSというキーワードがでてきました.

 IFRSは国際財務報告基準(International Financial Reporting Standards)って事で,10年くらい前にSIerの世界で「グローバルスタンダード」って言われていた国際会計基準の,その親玉なんですね. 今回はIFRS3企業結合とか,IFRS8とかが関係ありそうですが,まだ日本でこれって決まって無いことなので,キーワードとして出してみたけど,五里霧中な感じで.

 でも,こういうのってローカルルールだけじゃなくてインターナショナル取引のある会社だと,適用がいつになるかで揺れるのでウォッチ先が多くて大変だ.めんどうなので,パッケージを入れるんだろうねぇ.

クラウドシステムの代表的事例と国益

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2010/4/25 13:30
 最近,クラウドを使った成功事例として,セールスフォースでエコポイントのシステムを稼働させた事が取り上げられています. 少し,引っかかる部分が.

 5年程前ですが,とある企業でサーバ統合を進めていた時,米国向けの小規模サービスを提供しているサーバが米国のデータセンタで稼働していました.国内にある統合サーバに移行できる規模だったのですが,ある事情でできませんでした.

 そもそもそのサービスがなぜ,米国のデータセンタで稼働しているかというと,「アメリカ人の個人情報データはのデータベースを国外に置いては行けない」という制限があるのだと教えてもらいました. これは米国の法律なのか,通信キャリアの儲けた制限なのかは不明だし今も有効なのかは判りません.

 その意味で,エコポイントで登録される個人情報は全て国外に保管されている状態となっています. 少なくとも,セールスフォースは国内にデータセンタを持っていない様です.

米salesforce.com副社長が語る、日本にデータセンターを設置する時期
http://enterprise.watch.impress.co.jp/docs/news/20091120_330192.html

 このクラウドサービス,Googleのgmailの企業利用やAmazon EC2も同じですが,これを利用する事で,海外のサーバに大事な情報を握られ依存する危険性もありますが,開発運用費も海外にでて行くので,国内の情報システム産業は衰弱して行きそうです.

 それもこれも,日本で参入の遅れと安いクラウドが提供されてない点につきるでしょう.
 興味深い記事が.

「プロジェクトの失敗につながる九つの要因に注意」、NTTデータの岩本副社長
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100115/343270/

 9つの要因とは次の通り.

1.対象プロジェクトが新規顧客からの受注である
2.新システムの要件が「現行どおり」とされている
3.新技術や経験のない処理方式を採用している
4.IT企業と顧客との間で一括請負契約を結んでいる
5.IT企業のプロジェクト原価率が95%以上である
6.開発期間が6カ月以内といった短期プロジェクトである
7.プロジェクトマネジャが過去に似たようなシステムを開発した経験がない
8.受注したIT企業が下請け企業に仕事の90%以上を回している
9.顧客の要件定義力に問題がある

 少し違和感があるけど,NTTデータとしてはそうなのでしょう.

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RPOとRTO

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2009/6/13 0:21
 とあるシステムの要件定義をしているのですがRPOとRTOという聞き慣れない言葉がありました.
 調べると,こんな感じ.

RPO(Recovery Point Objective):目標復旧ポイント
RTO(Recovery Time Objective):目標復旧時間です。

 バックアップでの考え方ですね. システム側では,直前まで戻る仕組みを色々と考えていますが,実際の業務運用者からみると,いつの時点までのデータに戻せるかを先に教えてあげた方が,業務の復旧が速くなりますね.

 データベースでRPOが優れていたのはサイベースかなぁ.差分バックアップを取れるので,頻度よく取ってました. 単に故障のような障害だけじゃなく,オペレーションミス的なものに対応する為という,なんだか低次元な要求への対応でしたが.

情報基盤強化税制

カテゴリ : 
情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2009/6/4 23:50
 一昔前,「パソコン減税」といわれる景気対策があって,企業で購入したIT資産の取得か各が100万円以下だと全額即時減価償却できるという措置でした. ついこの前だと思っていたら,平成13年で終わってたみたい・・・

 その後継となる減税措置として「IT投資促進税制」というのがあるのですが,適用期間が平成18年3月31日までだったのが,平成22年3月末まで延長されて,「産業競争力のための情報基盤強化税制」とされているそうです.

情報政策 - 経済産業省
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/zeisei/

 パソコン減税の時は中小企業にもパソコン普及的な意味合いがありましたが,今回はセキュリティ強化に視点が置かれていて,条件としてISO/IEC15408に基づいて評価・認証されたOS等が対象になっていたりします.
 減税対象のプロダクトは,以下のIPAのサイトから見る事ができます.

情報基盤税制について
http://www.ipa.go.jp/security/tax/index.html

 CC(Common Criteria)に登録されているものがベースになっているのですが,メーカが申請しなければ審査されないという特徴もあります.

情報基盤税制について>製品のリスト(OS)
http://www.ipa.go.jp/security/tax/self-ccra-os.html

 これをみると,Red Hat 4と,Windows 2003というちょっと古いものが含まれていますが,Solarisは8から10まで含まれていて,Sunは積極的の様です.

情報基盤強化税制におけるSolaris OSの対応状況
http://jp.sun.com/practice/software/solaris/jp/10/iso-iec.html

 この表を見ると,EAL4+(Evaluation Assurance Level 4+)と記載されており,国際セキュリティ評価基準(ISO/IEC15408)を満たしているという事になります.

 当該OSがインストールされたサーバー機でも良いのです. サーバ機は,通常だと法定減価償却年数5年ですから,その辺も加味しながら調達するとお得ですね.
 ただし,要件として資本金1億円以下の法人等,個人事業者の場合は70万円以上となっているんです. 今時,ミニタワー型のサーバなら2万円以下のものも少なくないですから.

信用情報提供会社

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2009/5/14 1:18
 決済が関係するシステムを構築するとき,その購入者の支払い能力を調べる為に,信用情報の問い合わせをします.
 ナニワ金融道でもよくでますが,来客の情報を使って他の店でも借金しているか,支払い状況はどうかなど,その履歴を紹介して貸すか否かを判断する材料にします. ここで情報が汚れている状態を「ブラックリストに載る」なんて言ったりしますね.

 日本で信用情報を扱っている組織を調べてみました.

全国銀行個人信用情報センター(KSC)
http://www.zenginkyo.or.jp/pcic/

 全国銀行協会が運営し,その名の通り会員の銀行が情報を交換し合うようです.

株式会社シー・アイ・シー(CIC)
http://www.cic.co.jp/

 経済産業省関連の社団法人が母体の機関で,消費者金融,クレジットカードやローン審査や,小売店でも使われています. 百貨店と銀行のシステムで観た事がありますが,週刊プレイボーイで,消費者金融からの過払い金の返金特集でも名前を聞きました. 手広いという感じですね.

株式会社シーシービーCIC)
http://www.ccbinc.co.jp/

 他の信用情報機関に加盟できなかった外国資本の消費者金融事業社等が設立した機関だそうです.

株式会社日本信用情報機構
http://www.jicc.co.jp/

 消費者金融専業会社と,商工ローン会社が出資して設立した,33のセンターが合併した機関だそうです. ナニワ金融道で出て来ていたのは,これかな?


 支払い能力についての判断をするという事なのですが,判断する側にも色々ありますから,単に借金が全くない人よりも,借金しててもちゃんと事故無く長期に返済している実績の方が,高く評価される事もあるのだそうです.
 無借金経営の会社は,銀行の利用履歴が無いのでいざとなったら借金できないという事も聞いた事がありますね. 銀行の立場からすると利息が儲からないのでおいしい会社ではないですからね. 立場が違えば,それぞれですよ.

画面デザイン

カテゴリ : 
情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2009/4/25 0:46
事業用で作ったイーバンク銀行の口座国庫取り扱い銀行じゃなかった件に対応する為,死蔵していたろうきんの口座を復活させました.
 窓口で手続き後,10日後くらいにキャッシュカードと通帳が別々に届いたのですが,それから約1週間弱で同時に申し込んだインターネットバンキングの案内が来ました.

 イーバンク銀行の時と違って,分厚い手引きのフライヤーと,封筒の中に更に封筒になっている書類が入っていて,そこにパスワードが書かれていました.
 で,ログインしようとすると,次の様な画面が出てエラー.

 「理由コードB03」というのは,当然そのフライヤーには書かれていません. よく見ると右上あたりに画面IDがあります. なんだか旧来の内製事務用画面の様です. で,こんなしょぼい画面デザインはどこのSIerが作ったのかというと,SafariのURLに会社名が出ています.
 このインターネットバンキング用の画面で使われているSSL証明書をみると,NTT DATAとしっかり入ってます.

 なんか,残念な感じですね.以前紹介した,NTTデータが運営して2月から止まっているブログサービスdoblogも,今しがた見たら「5月末で閉鎖」と発表されたようです...NTTデータは無く子も黙る?No.1のSIerだったような...

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ソフトウェア開発委託基本モデル契約

カテゴリ : 
情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2009/4/21 19:34
 社団法人情報サービス産業協会(JISA)が,システム契約書のひな形を公開しています.

社団法人情報サービス産業協会(JISA)
http://www.jisa.or.jp/

JISA「ソフトウェア開発委託基本モデル契約」のガイドを公表
http://www.jisa.or.jp/pressrelease/20090330.html

 ターゲットはITベンダーの営業担当者がすぐ使える様にとの事で,「JISAソフトウェア開発委託モデル契約(平成20年5月)」というのが公開されています.

 経済産業省のモデル契約書とは,瑕疵担保責任についての表現が異なるのが特徴ITベンダー側の責任範囲をより明確化してあるということなので,普段使っている契約書と見比べてみても良いかも.

経済産業省 「情報システムの信頼性向上のための取引慣行・契約に関する研究会」〜情報システム・モデル取引・契約書〜
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/softseibi/index.html#02

県庁間の距離

カテゴリ : 
情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2009/4/13 21:53
 日本全国の都道府県に支店がある会社の,専用線ネットワークの見積の審査をする事になりました.
 今後,支店は統廃合するらしく,データセンタも機密情報なので正確な場所もよくわかりません.なんだか.

 専用線の金額は,基本回線速度と距離なのですが,住所が判らないのですが,適当に距離を設定して試算してみないといけません.
 という事で,ネットワークはとりあえず拠点間の距離をベースに,県庁所在地を使ってみました.

都道府県庁間の距離|国土地理院
http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/kenchokan.html

 これでまぁ,遠からず近からずな値がでるのですが,専用線業者といっても,NTT東西とKDDIくらいしかありません.
 とりあえず,NTT東の価格試算をしようとしたら,両端の電話番号を入力しなければなりません! とりあえず東京〜大阪で適当に入れてみたら,県をまたぐ場合はNTTコミュニケーションになるそうな.
 で,NTTコミュニケーションで調べると,距離と価格表があるだけで試算ツールが無いのです. あーめんどう.

 意外とこの辺はざっくりで,昨年夏,KDDIで,これはちゃんと営業さん通して見積したのですが,基本的に「Webに乗っている価格表で計算してくれ」と言われてます. そうは言っても正確な見積が欲しいと依頼,こちらが試算した直線距離のものと同じでした.

シェア情報

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情報システム
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ujpblog 2009/4/3 15:49
 情報システムの導入時に,一般的にどういったパッケージが利用されているか知りたい事があるのですが,製品カテゴリー別のシェア情報をみれば,まぁハズレの無いものを見つける事ができます.

 ただし,製品シェアについて調べると,IDC Japanあたりの有料の詳細レポートがヒットするのですが,そこまで要らないんですよね.

 という時に便利なのが,リクルートのキーマンズネットにある「シェア情報アーカイブ」.

シェア情報アーカイブ
http://www.keyman.or.jp/3w/prd/00/00402300/

 登録無料.

 出荷金額ベース等で簡単な円グラフだけだったりするのですが,傾向をみるのに簡単で良いです.

doblog

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情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2009/3/31 16:16
 「知り合いのブログが見れないんだけどわかる?」という質問を受けました.
 そのブログはdoblogという老舗ブログサービスで,NTTデータが運営しているそうです.

doblog
http://www.doblog.com/

 すごい事になっています.

NTTデータ、「Doblog」の障害要因を説明。一部記事は復旧見込み
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/24937.html

 この記事が書かれてから1.5ヶ月経過していますから,もう完全復旧は無理だとおもいますが,なんだか微妙にデータ復旧を細々とやっている様です.

 バックアップ運用が無かったという事は明白で,HDDの多重障害があったと書いてありますが,きっと同時に壊れたのではなくて,既に壊れていたHDDの故障検知ができてなかったというのが真相でしょう.

 それにしても対応の遅さでユーザが離れて行く事への対処がなされてませんね. まぁ,ここまでくると戻ってくる人も居ないと思いますが. 早い所ごめんなさいした方が良いと思うのですけどねぇ.

EVM その2

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情報システム
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ujpblog 2009/3/25 21:57
●略称等

BAC
 Budget at Complete 基準コスト.完成時総予算
PV
 Planned Value 実行予算.計画時の価値
EV
 Earned Value 達成額 成果物の達成を金額的に示した値.
AC
 Actual Cost 実績コスト 費やしたコスト
CV
 Cost Variance コスト差異
SV
 Schedule Variance スケジュール差異
CPI
 Cost Performance Index コスト効率指標
SPI
 Schedule Performance Index スケジュール効率指標
EAC
 Estimate At Completion 完成時予測総工数


●例

たとえば,このようなプロジェクトがあったとする.

BAC(基準コスト)を80万円 20日 と定義

この場合,10日経過したら,50%経過しているので,40万円の価値がでる計画となる.
これを示すと,

PV(実行予算)=40万円 10日 と,定義される.

10日目に,成果物が40%しかできていない場合は,次の様になる.

EV(達成額)=32万円 10日

ACは実績コストなので,投入したリソースから調べてみる.
時給5000円の人が40時間かかった場合と仮定する.

AC(実績コスト)= 20万円 40時間×5000円

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EVM

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情報システム
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ujpblog 2009/3/23 13:27
●概要

 EVM(Earned Value Management)とは,プロジェクト管理技法の1つで,予算・実績・見積を意識した,出来高管理を行う手法. 進行中のプロジェクトを評価する事ができる手法.
 PERT等の工程管理と違うのは,コストに関する視点が加わっている所で,予算および予定の観点から,プロジェクト進捗を定量的に評価する.
 進捗状況と,コスト発生状況も指標に換算して管理が可能.

●目的

・プロジェクト進捗の把握や,コスト超過の早期発見が期待できる.
・プロジェクト開始時の予測見積と,ある地点での成果について比較され,完了状態からの乖離について標準が与えられる.
・完了地点までにどれほどのリソースが使用されるか見積を得ることができる.

●適用

 プロジェクトの適用基準として,億単位の大規模プロジェクトとなると言われている. EVM適用での管理効果を出す為には,管理工数等のオーバヘッドを吸収できる程の規模が必要とされるためである.

 政府調達案件では,今後EVMによる管理が受注条件になる事も検討されており,2004年には経済産業省が他省庁に先駆けてEMVを入札条件としている.

EVM活用型プロジェクト・マネジメント導入ガイドライン
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/tyoutatu/evm-guideline.pdf

 2006年3月「各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議」にて,決定された「業務・システム最適化指針(ガイドライン)」(総務省)には,EVMによる進捗管理が盛り込まれていれている.

電子政府の推進について
http://www.e-gov.go.jp/doc/scheme.html

業務・システム最適化指針(ガイドライン)
http://www.e-gov.go.jp/doc/060331/doc3.pdf

 米国では公的機関の調達規則となっている.

切り替わらないコンピュータ

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情報システム
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ujpblog 2009/3/11 11:43
 小学生が気象予報士の資格を取った事がニュースになっていた,まさにその時,気象情報の配信システムが障害を起こしていました.


財団法人気象業務支援センター
即時気象情報配信システム(電文形式データ配信システム)障害の復旧について
http://www.jmbsc.or.jp/hp/online/090309error3.pdf

 システムは2重化していたけれども,何らかの理由で切り替わらなかったという事です. もう,何度も同じ事を聞きました.

 2重化には2つあって,デュアルとデュプレックスです. ITパスポート試験レベル?ですが,おさらい.

1.デュアルシステム

 全く同じ構成,機能のシステムを二重化して,互いの処理結果を照合しながら処理を行うシステム構成.

2.デュプレックスシステム

 メイン,スタンバイの2系統をもつシステム構成で,スタンバイ系をホットスタンバイさせておき,メイン系に何らかの障害が発生すると切り替えて動作する.

 今回のシステムは,文面からするとデュプレックスになります. システムの現場でいうと「クラスタシステム」と言われている奴ですね. デュアルシステムでは,私の導入した事のあるものでは,ストラタスのftServerがあります.

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BIツール

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ujpblog 2009/1/19 18:12
 BIとは,Business Inteligenceの略で,企業活動の意思決定に活用しようというもので,古い言い方だとDSS(Decision Support System:決定支援システム)だったりデータウェアハウスだったりします.

 BIシステムのバックヤードには,巨大なストレージを格納しているデータベースがあります.
 古くはInformix RedBrickや,Sybase IQ等もありますが,最近はノード型コンピュータ一体型のNetezza等が高速だと評判のようです. もちろんOracleやSQL Server等もありますが,それらはBI用に特別に構成されたものではない汎用型DBですね.

 2000年頃に関わった案件では,フロントエンドツールのBrioとRedBrickという組み合わせを良く聞いた憶えがあります.

 現在はフロントエンドツールとしてはBusiness Objectsやコグノス PowerPlay,Hyperion等が有名でしょうか.

・Brioは現在のHyperionで,Oracleが買収.
・Business ObjectsはSAPが買収.
・PowerPlayは,IBMが買収

 フロントエンドツールのデベロッパは,2007年頃に勝ち組企業?が次々と買収されてしまってますね. ちなみに,マイクロソフトはExcelをフロントエンドツールとして位置づけています.
 昔,Excelには取り扱えるデータ件数が256列,65536行という制約があったのでBIツールとしては物足りないものでしたが,現在リリースされているExcel2007からは取り扱えるデータ量が約1.6万列,約104万行に増えており,大量データ読み込み時の動作速度についいては確認が必要ですが,一番ネックとされていた問題は解消されています.

 新しい勢力?としてマイクロストラテジーのMicro Strategyというのがあります.

データセンタの火事

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情報システム
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ujpblog 2008/12/21 22:10
 火事というか,煙がでたので,さくらインターネットのデータセンタが一部のラックへ電源供給停止だそうです.

障害発生のお知らせ「西新宿データセンター」
http://www.sakura.ad.jp/news/archives/20081219-001.news

 別に取引も無いので影響は無いのですが,このニュースを知ったのは,街の掲示板でした. 西新宿に住んでいたので,たまに掲示板を見ていたのですが消防車がすごくて騒然としていているという話がでていました.

 そのデータセンタの場所は,もよりのバス停の前なので覚えていますが,昔は駐車場で,10年くらい前には緑色のガラス張りな建物が建っていた様に思います. 1つ言えるのは,たしかにデータセンタっぽくて建物に看板とか企業名の表示が無い感じでしたね.

 調べると,これによってGREEとかSeeSaaのサービスが停止している様です.

 今回は発煙だけでしたが,出火に対してデータセンタが備える必要があるものは,消防法で定められている不燃性ガス消火設備を設置すべき対象の建物としての通信室というのが,それにあたります.

 不燃性ガス消火設備では,二酸化炭素消火設備というのがあり,名前の通り二酸化炭素を吐き出して燃焼しないようにして火を止めるということですが,人間にも影響があって事故が続いた様で,ハロン化物消火設備に変わった様です. 燃焼の化学反応の抑制作用で消化し,人間に無害なのだそうです.
 しかしこれもオゾン層を破壊するというので1994年にハロンが製造中止となり,最近の建造されたデータセンタでは使われてない様です.
 現在はハロンの代替えガスとして,イナート系ガス,フッ素系等がある様ですが,これらも環境破壊や設置場所が大きい等の問題もあるようで,次世代の消化剤の研究がされているようです.

 2000年頃に建造されたデータセンタでは,ウォータミスト消火剤が流行っていました. データセンタの営業担当者曰く,「ガス系だと種火が残ってしまう可能性があり,ガスが抜けた後に再燃する事もあるようで,熱を下げて完全に消す為に水を使うのがトレンド」と言われた事があります.
 ただ,2006年頃に別のデータセンタの人に聞いた所,「水で消化すると機材が全部ダメになるので,最近は窒素ガスが多い」という話をしていました.

 基本的には,出火してしまうものという事で考えて,ディザスタリカバリー的な,あるいは最低でもデータの遠隔地保管は必要なのだろうなと思います.

Netezza

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ujpblog 2008/11/21 15:55
 普通の人はNetezzaときいてもなんだかわかりませんが,調べても良くわかりません.

Netezza

 Netezza Performance Serverとは,データベースサーバの事で,データウェアハウスに特化しているアーキテクチャを持っているとの事.
 DWHといえばSybase IQ,RedBrickみたいなものしか知らなかったのですが,ソフトウェアとハードウェアが一緒になっているのがNetezzaとのことです.

 ハードウェア的にはブレードというかノードというか,複数のエンジンに分散検索させるグリッド型のパラレルサーバという感じですが,ソフトウェアについては謎.

 ちょっと調べたのですが,次のような特徴があるそうです.

・インデックス無しの全件検索
・マテリアライズビューの利用
・ゾーンマップを使い数値項目にorder byを使う事で高速.
・1表に1マテリアライズビュー.
・データは3MB単位で管理.
・ロック単位はテーブル.

 ローディングが速くて450GB/hourだそうです.

 省電力というのは良いのですが,1ラック使ってしまうので,そういうものを置く事ができるデータセンタじゃないといけませんねぇ.

Rational Rose

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情報システム
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ujpblog 2008/10/8 21:20
 日経のITProでこんな記事が.

さらば「Rational Rose」、買収製品に順次移行へ

 Rational RoseといえばUMLの設計支援ソフトの代表格でしたが,PC固定のライセンスで1本50万円くらいでした. 50万円の割に,最初に使った時にアクターの図とかを見た時に,しょぼーいと思ったんですよねー. OracleのDesigner/2000は,もうちょっとビジュアル的に派手でしたから.

 そんなこんなでも,現在は安いJUDEがあるので,Rational Roseが無くても困りませんね.

全日空のシステムトラブル考察 その2

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情報システム
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ujpblog 2008/9/21 18:00
 先週末に発生したトラブル,原因が報告されていました.

1.端末を稼働させるための暗号化された認証用の電子データが有効期限切れとなっていた.
2.2005年9月に導入した電子データの有効期限が3年後となっていた.

 似たような問題でインターネットのドメイン名の更新忘れ等もあります.
 一般的な評価では,この「初歩的な確認作業漏れ」となっているのですが,初歩的だからこそ忘れがちです.

 この手のものは,例えば毎日や毎月末の集計処理等だと確認フロー等が確立されていて,運用手順書にも盛り込まれていますが,そういう運用フローでは1年先のカレンダー等は用意されていません. よって今回の用に時限爆弾になるわけです.

 今回使われた証明書は外部の認証機関を使った物か自己証明書なのか判りませんが,外部の場合ではベリサイン等は再三にわたるメール通知と1ヶ月前くらいになると電話連絡を何度も行ってきますから,たとえ担当者が忘れていたり部署異動,退職,事務所の引っ越し等があっても連絡してくるので,余程の事が無い限りは忘れる事は無いでしょう.

 取得するのが面倒で金額が高いベリサインならではというところでしょうか. 他の安い証明書発行業者では,リマインドはあまり積極的ではない感じがありました. 今回の報道のされ方だと,どうも自己証明書のような感じなので,外部機関を使わないローコスト具合と天秤にかける必要があるのでしょう.

 今回の様に忘れがちな1回設定したら3年放置というような仕組みは,折角管理画面があるようなので,そこにその日まで通知できるような仕組みを準備しておくシステム的な準備と,しっかりとした運用責任者を設置し,引き継ぎがなされる様な仕組みを導入する必要があるでしょう.

●ご参考
全日本空輸脱メインフレームで70億円削減へ国内線予約・発券システムをオープン系に全面再構築

アクセシビリティ

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情報システム
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ujpblog 2008/9/19 1:30
 アクセシビリティ(accessibility)とは,高齢者や障害者でも利用できるように考えられているものを示す言葉で近年の言い方では「ユニバーサルデザイン」の1つですが,この言葉を最初に知ったのは,10数年前に開発に関わった某歯科診療支援システムです.
 システム構築のスポンサー企業のオーナーのこだわりで,歯医者さんは治療の際に手が使えないので別の入力方法を模索していた中で,足マウスなんて発想がでて色々考えていました. 「歯医者は足も器用!」の名言があったなぁ(笑)

 今となっては歯医者に行って診療中でも普通にマウスを太もものあたりでゴリゴリしながら使っていますね.

 そういうハードウェア的なものもあれば,Webの世界でもいわゆる「ホームページ」を作って公開しているものにもアクセシビリティについての色々な評価方法があります.

 ZDNetだったか,記事が複数ページに及び時は,bとかfとかのキーを入力するとページめくりをやってくれるjavaScriptを組んでいたりしますね. こういうのは単にユーザビリティがフレンドリーなのですが,今日ここで取り上げるのは,視覚障害者向けのWebアクセシビリティについてです.

 「ホームページ」は,基本的にはHTMLという文法でテキストデータで記述されたものですが,視覚障害者の場合はそれを音声化するスクリーンリーダというシステムを使って耳から入力します.

 その為のHTMLの記述に気をつけなければならない事がいくつもあって,簡単な所で言うと画像表示のIMGタグにALTタグを付けてその画像を説明する文を設定するとか,表形式で表現する際に複雑なテーブル構造は持たない様にする等です.

 それらを簡単にチェックしてくれるものが世の中に存在しています.

 結構古くから存在しているのが,富士通のが無料で提供するWebInspectorというアプリケーションですが,なんとMac版も提供しているので知っていました.

富士通アクセシビリティ・アシスタンス

 そして,これは最近知ったのですが,NTTデータが提供するHARELというシステムでは,インストール不要で対象となるURLを指定するだけで判断してくれます.

HAREL

 お手軽なので,早速テストしてみました.

 んー,なかなか微妙な得点です.

 今の所HARELでは審査内容に関して詳細な方針等はでていないようですが,富士通の場合は独自の「富士通ウェブ・アクセシビリティ指針」という基準を設けている様です.

 これをちらりと見ると,「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針 ‐情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス」という企画に準拠とか親和性とか書かれており,JIS規格に定められているという事ですね.

 Webシステム開発を行う上で,公共性の高いものを開発する場合は,このアクセシビリティに関してもチェックを行い一律ある一定以上の得点を得るまで納品不可というように品質を求められているシーンもあるのでしょう.

全日空のシステムトラブル考察

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ujpblog 2008/9/14 22:10
 全日空が朝からシステムトラブルで,トータル53便結構になったそうです.

 普段ならあまり関係していないのですが,今回は田舎から母親と妹夫婦がディズニーランド&ジブリ美術館に遊びにきていて,まんまとそれにひっかかりました.
 幸い,搭乗予定の便は遅れて出発だったらしいのですが,一泊二日の強行スケジュール旅行なのですが空港での待ち時間をいれたら,なんだかんだで新幹線と同じ時間じゃない?とおもってみたり.

 飛行機の場合,少しくらい出発が遅れるとか速く着くとかは良くありますが,調べてみたのですが遅延による料金返還は無い様です. 新幹線だと2時間遅れたら特急料金の返還があるようです.

 全日空のシステムトラブルというと,似たようなものが最近あったなぁと思って調べてみたら,昨年の5月連休・・・

 このAll Aboutの記事が詳しいです.

全日空 予約・発券システムでトラブル発生

 この1年半前はメインフレームからオープンシステム化してドタバタしていた時のようですが,システムは米ユニシスがJavaで開発したパッケージの「AirCore(Airline Core Systems Solutions)」というものなのだそうです.

 今日の問題はまだ詳細が明らかになっていませんが,何よりも信頼性を求められる会社で大トラブルが続くと,信頼性も揺らぎますね.

 こういう大きなトラブル時にいつも思うのは,代替え機を用意しているにも関わらず,こんなことが起こっています.

1.切り替わらない
2.切り替えても動かない
3.切り替えたシステムもダウンした

 間違いなく導入の際には切り替えテストを行っているのですが,それがうまく動かない. これは結局完全には多重化できていない,設計が悪いという事になります.

 逆に言うとシステムトラブルなんてどこの会社でどんな仕組みを使っていても発生していて,それらはユーザに判らない様に切り替わっているとか最小被害で押さえているので報道されるほどのトラブルになってないという事ですね.

 信頼性も社会的責任が求められるシステムでは,スタートアップ時を慎重にやるだけでなく,障害発生時の設計・テストももっと厳密にやっておく必要があるでしょう.

DATAHOTELデータホテルパトロール

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情報システム
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ujpblog 2008/9/10 11:38
 ライブドアの知人から,新サービスの案内がきてました. 以下の様にプレスリリースがでています.

ライブドアがサーバ監視サービス「DATAHOTEL(データホテル)パトロール」をネットでのサービス提供者に無償提供

 ユー・ジェイ・ピーでもSSKとしてサービス提供しているものと重複しますが,外形監視サービスで,HTTP等のポートのチェックによって死活監視を行い,指定されたアドレスにメールを出すことができるようです.

 早速使ってみたのですが,こなれていないインタフェイスもあり,ユーザインタフェイスのコンサルティングが必要だなぁという所もありますが,基本的にはGUIで簡単に設定できるので,小中規模案件(〜50台)にちょうど良いです.

 外形監視なのでなによりも監視設備が自社データセンタに無い方がより客観的に監視ができますからね.

データホテルパトロール

ペンタホ

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情報システム
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ujpblog 2008/8/28 16:10
 オープンソースでBI(Business Intelligence)ツールがあるというので,見てみました.




 ペンタホというそのツールは,基本的な機能は備えているようです.



 日本語サポートも行われているのですが,以下のサイトでもデモンストレーションが可能です.

pentaho
http://www.pentaho-partner.jp/
 ちょっとデモが遅い気もしますが,ぱっと見,いい感じで動いています.

 そういえば最近知ったのですが,BIツールとしてExcelを使うのは最もローコストな感じですが,取り扱える行数が65536行(16bit)までという制限がありました.
 しかし,Office2007というかExcel2007ではその桁数が変わったということで,100万行オーバーでもOKなのだそうです.

 うちでは普段Office 2007は使っていないので恩恵には授かれませんが,Excelのバージョンアップの動機の1つかもしれません.

データセンタ

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情報システム
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ujpblog 2008/8/25 23:50
 今日は某社東京事務所がある赤坂にて,新しい仕事についての概略説明をヒアリング.

 新しくデータセンタをつくる際に必要なあれやこれやをアドバイスするコンサルティング契約となりそう. 金融系から製造系ユーザ企業内,あるいは数多くのインターネット・データセンタを見ているので,ノウハウが活かせるかな.ファシリティが入っているので,プロジェクト全体としてては着地は当分先です.

 振り返ると,インターネットが爆発的に増えた頃準備したおかげか,2000年前後には都内を中心に大量のデータセンタができていました. どこのIX(Internet Exchange)とどういう経路と何段で繋がっているかが重要なのですが,そんな事が判らない企業の上層部に訴えるには,各社「大手町からの距離」をうたっていましたね.

 外資系も色々と次々と参入し,エクソダス・コミュニケーションズやワールドコムのような無くなった会社やケーブルアンドワイヤレス等も参入し,賑わっていました.

 ベースはマンション経営と同じである程度の入居者が居ないとペイしないモデルですが,あちらこちらにつくりすぎて,2002年頃にはパッとでの後ろ盾の居ない会社は消えて行きました. 色々と調べると,消えた会社の跡を全部拾っているのが今のソフトバンクIDCだったりしますね.

 ケーブルアンドワイヤレスが有明につくったデータセンタは当時話題で,こんなに大きなデータセンタだともう何年分も埋まらないのでは?!と言われていましたが,これもソフトバンクIDCになっています...

 そして何年も埋まらない!といわれていたのに,生き残った会社ではそろそろ空き容量がスレッショルドを超えたと判断したようで,増設に入っています. これらはだいたい2010年頃完成ですね.

 じゃぁ実際サーバが埋まってしまったのかというと,そうでもないのです. IIJの人から聞いたのですが,完売御礼としていますが,実際には物理的な容積としては空いて,その他の部分で上限が来ている. その上限が来ているのは電源です.

 どこかの発表資料でみたのですが,サーバを1としたら冷却に0.7〜1の電力がかかるそうです.つまりサーバ1台につき1.7〜2の電力が必要. ライブドアでは電力供給量問題が先にリミッターが効くのでで逆に冷却効率を高める為にラックマウントも1Uづつあけて設置しているとか.

 電力量はデータセンタを初期設計した際につくった物を利用していますが,インフラ中のインフラなのでそう簡単に増設置き換えはできません.

 データセンタにまつわる問題,電源,冷却,場所,セキュリティ,人材を一気に解決する方法として,地底空間トラステッド・エコ・データセンター・プロジェクト(略してプロジェクト「もぐら」というらしい)があります.

地底に建設される未来型データセンター

 これは北海道のような北の寒い所で冷却し,衛星レーダに映らない炭坑跡,発電所の近くで水冷排水をダムに戻すといったような計画です.

 プロジェクトもぐらのメンバーの話では,5年ほど前,政府が振興の為に格安高速回線や補助金で多くのデータセンタを沖縄につくりましたが,冷却という意味では間違いですねなんて話が出ていました.

 市場を見ると今はレース中で,どれだけ速く作って太いユーザを連れてくるかが勝負の様です. 太いユーザとは,行政系ですね.

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