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ブログ - 株式投資の思い

株式投資の思い

カテゴリ : 
投資で凍死
ブロガー : 
ujpblog 2023/10/2 13:06
 野村のバーチャル株式投資倶楽部をやっていたのは1999年からなので,凍死歴は25年弱.実際の投資は2009年のリーマンショック直前からなので15年弱ってところかな.
 ということで,株式について思い出を忘れないうちに書いておこうと思う.


 1999年ごろ,客先(親会社)の情報システム室(だったか)の笹木さん(誰?)にシステム提案内容の相談に行ったら,日中業務時間中にも関わらず,パソコンでYahoo! Financeで株価をみてた.自社株を買ったりしていて,どんどん下がっているというような愚痴を言ってたけど,逆に写真週刊誌(FRIDAYだったか)に載っている記事を見せてくれて,某コンサルティング会社がIPOで初値3300万円の記事だった.公募価格が650万円.ストックオプションをもらって一夜にして億万長者が何人も誕生して凄いねってことだった.
 その後,転勤を伴いヒマな部署に移動したので,日中,暇つぶしに始めたのが野村のバーチャル株式投資倶楽部.ゲーム開始時に100万円を持っていて,買い注文は1日ごとに締め切り.株価はその日の終値で決定し,半年間の資産総額を競うというゲームでした.売り買いの勉強はそこでやったってことかな.材料が出て買い注文を入れても市場で売られている数と連動していたから買えない場合があって,買っている人の注文時間をみるとプレス発表前とかだったので,結局インサイダーみたいな人がランカーだったな.倍々ゲームで100万円を半年で数億円にしている人も多数いたのも印象的.

 そして,2000年にその話題になっていたコンサルティング会社に転職.内部の話を聞くと,社内にいた人は上場することは知っていたけど,仕事が忙しくて地方にいたりして社内の説明会に出られず,また,公募価格の650万円を集められる社員なんていなかったので,買えた社員はほんの一部だったそうだ.
 買えた人と買えなかった人の軋轢みたいなのがあった模様.あとから入社してきた私のような人は小判鮫のようにいう人もいました.お金が絡むと怖いなと感じました.

 そのコンサルティング会社は所属は渋谷だったけど勤務地が札幌で生活破綻しそうだったので早々に退職し,先輩からの誘いもありモバイルコンテンツプロバイダの会社に転職.
 転職の半月後,その会社も上場を控えていて,公募価格140万円.当時会社設立から最速上場みたいなことで話題になったけど,上場日には,上場記念と忘年会を兼ねて前者で忘年会を都ホテル(現在のシェラトン都ホテル東京)でやったんだけど,初値50万円でマイナス60%越えで爆死.経営陣が挨拶で「見返してやる」と言ってたけど見返せなかったな...
 その会社でも入社が1週間違うだけで生株をもらえた人とそうで無い人といて,軋轢が生まれてた.上場事にストックオプションをもらって1年で会社を辞めて行使して売った同僚は,売却益が150万円くらいになったのですごく良いスペックのパソコン買ったって言ってたな.

 仕事は頑張ったので2004年にストックオプションをもらった.3株.その後分割して9株.あとで知ったんだけど,会社的には2004年6月に社員にストックオプションを出すと発表しており,本人に伝えられたのは2005年2月だったかな.マネージャ職(課長程度)に一律で配っていたようだ.一人一人,担当役員に呼び出されて,会社に貢献したからオプションを配布しますと偉そうに言われた...でも,その時点で2004年6月の株価で1株17万円で買える権利だったけど,その時もらった時の株価が14万円.市場で買った方が安い...
 その頃,ホリエモンの活躍もありベンチャーが買収を重ねて企業規模が大きくなる経営手法がブームになり,それに追随するような経営方針になり,違和感があり,私は退職して離脱.
 その後も創業社長が1億円分の保有株を手放した事が話題になったりと株価は低迷を続け,最後はMBOによる上場廃止.もらっていたストックオプション9株は1株1円で強制買取りとなりました.市場価格は4万円くらいになってたかな.
 強制買取りになるから書面に同意するようにと自宅に封書が送られてきて,知人のアドバイス通りに返信用封筒に60円くらいの切手が貼ってあったので,返信せずに切手を取った覚えがあるw その切手も無くしたけど...

 あとで知ったけど,MBOは表向きは「上場したままだと新たな投資ができない.チャレンジングな取り組みをするためには短期的な損失を許容するために非上場化する」と言ってたけど,実際には赤字でどうにもならないので買い取ってもらった模様.副社長が次々と辞任し,社長も解任され,会社は売られてしまった...
 また,これもあとで知った噂だけれど,企業買収ブームの頃,米国の無名な同業他社を買収していたのだけれど,営業実態が不明なまま,カリフォルニア?の長期停電の影響で会社経営が行き詰まり破産して会社を生産したという話があったのだけれど,実はこれ,会社経営者による計画的な資産保全だったという噂がある.倒れそうな海外の会社を買収し,資金を入れたのちに計画倒産.入れた資金の使い道などは誰にも分からない状態になっているって.

 3回目の転職も同業のコンテンツプロバイダ.当時社員数10人程度だったけど,不器用だけど売上5億円で携帯キャリア向けサービスをやるというのでこれから伸びる会社って感じだった.
 入社して2年くらいの頃,ガラケー向けヒットコンテンツが生まれて社員も増え,40人を超えたあたりから経歴(だけ)がすごい人が毎月のように入社してきて,「上場する」というような話がではじめました.
 私は,上場企業っていうのは,上場するための器や公益性のある会社がするべきだと思っているので,そんな公益性は無いただのエンタメ企業だから,上場して利益追求されて縛られるより,自由に面白いことをやって従業員が幸せに長く暮らせるような会社が良いので上場なんてしなければ良いと思っていたけど,やっぱり会社経営者ってチャンスがあれば上場したいんだろうね.どんどんと上場に向かって行ってしまった.
 会社也をしている体裁を見せるために,後年に入社した上場屋の人たちが,みなし残業だった残業代を強制精算してお金を配ったり,徴罰を厳しくやってその事例を蓄えたりとして私を含めた往年の貢献者を疎外するような経営方針になったりしたので,そこも経営方針の不一致で退職.
 上場するからと記念でもらっていた10株は上場前に分割されて現在は1万株.購入していれば一株8円になるけど,現在価格で言えばプラス950万円になってるけど,疎外担当者からの圧力でストックオプションは破棄され社内持株会の積立金も現金返金になってしまい,上場前にもらっていたストックオプションは何にもなりませんでした.悔しいのは,雨後の筍のようにあとから入社してきた経歴だけすごい人が生株をもらっていたこと.
 この会社は公募4400円,初値8000円.その後2分割したけど現在は株価960円.今現在として,創業期にいた人が一人残っているだけで,それ以外の古い人は居なくなり,また上場事に集まってきた上場屋の人たちも自分の取り分を取ったら居なくなった模様.びっくりしたのは上場後,副社長が退任させられたのですが,その情報はどこにもプレス発表されていませんでした.今は知らないけど,その当時は役員の辞任発表は必須条件じゃ無いそうで.
 IR情報で人事異動を追いかけてみたけど,その副社長が兼務していた事業部門長は,新任の人が就任して,信任の人が前の役職は何だったかが書かれているだけで,退職した副社長の前任者については一切書いてありませんでした.

 ここまでで言ったことをまとめると「上場する」とは「Go Public」で「会社の経営状態は公開される」のだけれど,「全てが公開されてない」という事.考えてみれば,オリンパスや東芝のような歴史のある会社が大規模な粉飾決算していたわけだから,不都合な情報は隠そうとすれば隠す事ができる世界.中にいても「インサイダーになる恐れがある」と言って教えてくれないので中の人でも分からない事が多い.そんな様相の中で,中の人でも無い会社の株式を投資で買うという行為は,ほぼ博打だという事.根拠や補償なんて,何も無いのだから.

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