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ブログ - インボイス制度(格請求書等保存方式)で登録すると個人情報が公開される件

インボイス制度(格請求書等保存方式)で登録すると個人情報が公開される件

カテゴリ : 
人生 » お金の話
ブロガー : 
ujpblog 2022/9/12 21:12
 IT関連の個人事業主で取引先に請求書を出す場合,10%の保消費税を請求書に載せていたりする.

 これ,個人事業主は,本来は取引先から受け取った消費税は一時的に預かっているという体裁で,青色申告(確定申告)の時に納税する.
 ただし,個人事業主の年間売上が1000万円を超えないなどで免税事業者となる場合,消費税の納税義務がない.その場合,取引先から預かっている消費税分は個人事業主の売り上げとして計上できる.(合法)

 国税から見ると,取引先は消費税を個人事業主に払っているのに,個人事業主からは納税されないので税金が増えない.さらにその取引先は,個人事業主への支払い分は,なんらかの「経費」として計上しているから課税対象額から外れるので,国税から見ると目減りする.

 取引先企業からすると個人事業主から請求書が来てそこに消費税10%が計上されていたら,普通は支払うでしょう.「あなた,1000万円以上の売上ないでしょ?」なんて言えませんね.実際わからないし.その個人事業主が複数から収入を得ている場合もありますね.金融資産のや不動産の財テクとかダブルワーク,副収入とか.
 請求があったのに支払わないと,無理すると未払いで下請け法にかかる場合もあるかもしれない.

 インボイス制度(格請求書等保存方式)では,個人事業主側が「適格請求書発行事業者の登録申請書」を国税庁に提出して登録.登録番号をもらっていれば「この個人事業主は,消費税課税事業者(消費税を払っている人です)」とお墨付きをもらえるわけです.
 個人事業主が取引先に,この登録番号を提出できない場合は,つまり消費税を払ってない売上1000万円以下だとわかるので消費税分を支払う必要がないわけですね.

 で,この登録情報が国税庁のページでダウンロードできます.

国税庁インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイト
https://www.invoice-kohyo.nta.go.jp/download/zenken

 登録不要,無料で24時間世界中のどこからでもダウンロードできる模様.(日本以外だとブロックされているかも?)

 ダウンロードして中身を見てみたけれど,住所氏名もガッツリ出てますね.うちの近所のドッグカフェがあったのだけれど,公式サイトの特定商取引情報には女性の名前,インボイスには男性の名前だったので,付き合わせれば夫婦の名前がわかってしまうってことで.

財務省が衝撃の回答。“本名バレ”不可避でもインボイス制度を導入する「本当の理由」 - 集英社オンライン
https://shueisha.online/culture/52936

氏名も住所も全世界に公開! インボイス制度導入で「あの漫画家の本名がバレる」は、やはり本当だった
https://shueisha.online/culture/52899

 実質的には,年商1000万円以下の個人事業主の売上が場合によっては10%少なくなってしまうし,消費税納税している人は全世界に個人情報を公開しなければいけない仕打ちにあうと言う事です.不利益を被るのは末端ですね.

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