ブログ - BCPサイトの金額を試算してみる
現在バックアップが必要なデータを計算したら,約5TBとなっていた.これをベースに考えてみる.
BCPサイト構築運用費 初年度合計10万円
まず最初に,今回構築した環境について確認する.
手元のメモなので見づらいが,今回のシステム構築のための人件費を除く総額が約10万円.そのうちの57,000円がBCPサイトのネットワーク回線と電気代となる.
Google Oneと比べてみる
BCPサイトを新設する場合,クラウドストレージが比較対象になるが,数あるストレージサービスの中から,今回はGoogle One(旧Google Drive)を選んでみる.だいたいどこのサービスを選んでも,一番ニーズの多い部分は似たような金額になると思われる.
今回は,この公式サイトに掲載されている金額で考える.
1 つのプランで Google をもっと便利に
https://one.google.com/about#upgrade
容量によって金額が変わるようになっているが,今回の要件である5TBをターゲットとした場合,次の2つが視野に入る.

2TBが1年13,000円で考えると,単純に5TBを収納する場合,39,000円/年で良いが,2TBを3契約するのも面倒なので,そうなると10TB契約となり,月額13,000円.年契約割引が無いので,単純に156,000円/年となる.
現時点での価格だけで言えば,セルフでBCPセンタを作る場合の約3倍となるが,Googleという安心感もあれば,インターネットサービスとしての常識だけれど,急なサービス終了やサポートOSの足切りのようなことがある.また,検閲があるとか無いとかというのは,相手のサーバにアップロードした時点で利用規約に乗せている範囲で利用されるということを考えておかなければならない.
遠隔地保管を考える
5TBのデータを格納するためには6TBの3.5インチハードディスクとなるが,現在価格で一台13,000円程度.毎月遠隔地保管先に送って,遠隔地保管先から毎月戻ってくることを考えたら,2セットあれば良いので,次のような試算.
これまで比較して来たものから考えると,一番安いが,バックアップして遠隔地に保管したファイルを復元したい場合,輸送のためのタイムラグが必要になる.
また輸送中の故障や紛失・盗難を考慮して暗号化してデータを送付する手間が必要になる.
今回は,BCPセンタ用のファイルサーバ機が格安なので初期費用が抑えられているという特別な例だが,現時点だとクラウド化するよりも自前で構築した方が安く運用できる想定となる.
BCPサイト構築運用費 初年度合計10万円
まず最初に,今回構築した環境について確認する.
●ハードウェア(新規)
6TB ストレージ2本 25,000円.
RAID筐体 10,000円
ラック 1,200円
タップ 980円
LANケーブル 2000円
VPNルータ 980円
●ハードウェア(転用)
MacBook Air 2011 13インチ(画面割れ) 3,000円
●ハードウェア(合計)
43,160円
●年額運用費
回線費用 3,240円×12 = 38,880円.
電気代 1,500円×12 = 18,000円
●年額運用費(合計)
56,880円
●初年度合計
ハードウェア 43,160円
年額運用費 56,880円
合計100,040円
Google Oneと比べてみる
BCPサイトを新設する場合,クラウドストレージが比較対象になるが,数あるストレージサービスの中から,今回はGoogle One(旧Google Drive)を選んでみる.だいたいどこのサービスを選んでも,一番ニーズの多い部分は似たような金額になると思われる.
今回は,この公式サイトに掲載されている金額で考える.
1 つのプランで Google をもっと便利に
https://one.google.com/about#upgrade
容量によって金額が変わるようになっているが,今回の要件である5TBをターゲットとした場合,次の2つが視野に入る.

2TBが1年13,000円で考えると,単純に5TBを収納する場合,39,000円/年で良いが,2TBを3契約するのも面倒なので,そうなると10TB契約となり,月額13,000円.年契約割引が無いので,単純に156,000円/年となる.
現時点での価格だけで言えば,セルフでBCPセンタを作る場合の約3倍となるが,Googleという安心感もあれば,インターネットサービスとしての常識だけれど,急なサービス終了やサポートOSの足切りのようなことがある.また,検閲があるとか無いとかというのは,相手のサーバにアップロードした時点で利用規約に乗せている範囲で利用されるということを考えておかなければならない.
遠隔地保管を考える
5TBのデータを格納するためには6TBの3.5インチハードディスクとなるが,現在価格で一台13,000円程度.毎月遠隔地保管先に送って,遠隔地保管先から毎月戻ってくることを考えたら,2セットあれば良いので,次のような試算.
6TBハードディスク2本 25,000円
毎月の送料 1500円x2回(往復)x12ヶ月
合計 61,000円
また輸送中の故障や紛失・盗難を考慮して暗号化してデータを送付する手間が必要になる.
今回は,BCPセンタ用のファイルサーバ機が格安なので初期費用が抑えられているという特別な例だが,現時点だとクラウド化するよりも自前で構築した方が安く運用できる想定となる.