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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

カテゴリ : 
映画
ブロガー : 
ujpblog 2016/3/8 2:27
 2014年の映画.マイケル・キートン主演.

 映画「バットマン」を演じて好評を得たがそれ以降はパッとしない?マイケル・キートンが,劇中,シリーズ3作目まで作られた映画「バードマン」で主人公を演じた昔の俳優といった自分の境遇と重なる役を演じることで話題になった.

 マイケル・キートンは「バードマン」のヒットを超え過去を払拭する事を目指しブロードウェイでの演劇を主催し主演するが共演俳優が事故で降板したり代わりの俳優が身勝手だったり批評家からは無茶苦茶言われたりするが,自分の演技を全うする.

 ずっと勘違いしていたのは,いつかバードマンとして覚醒するのでは?と思っていたんだけど,超能力とか空を飛んだりとかただの妄想なんだね.それを判断できる描写はわかりやすい.
 この映画の特徴は長回しによる2カットの作品.最初の1時間45分と,病院での最後の15分というふうに分かれている.結末は描かれてないのだけれど,やはり劇中に自分の頭を撃って死んだのだと思う.病院での出来事は妄想.顔の包帯はバードマンそのものだったし撃ったハズの鼻も大丈夫だったし病室のテレビでは死んだ人を惜しむ様な民衆が映しだされていた.
 私なりの解釈だと,娘のエマ・ストーンがライラックの花を病室に持ってくるのだけれど,その花言葉が「プライド」.自らの死をもって批評家を見返したかったのではなかろうか.

 長回しとドラム音だけのサウンドという野心的な作品構成だけれど,アカデミー賞で作品賞や脚本賞を受賞したとしても,日本人には解釈が難しい映画だと思う.ノーカントリーみたいな難解さじゃなくて,文化的な価値観の違いかな.

 あ,マイケル・キートンが晩年のいかりや長介に見えてくるんだよね・・・

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