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ブログ - ウィニー 情報流出との闘い

ウィニー 情報流出との闘い

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ブロガー : 
ujpblog 2009/3/16 18:31
 ファイル交換を行うソフトウェアとして存在するWinnyですが,これを取り巻く環境で問題が幾つか発生しています.

1.Winny利用者の逮捕
2.Winny作者の逮捕
3.数々の情報漏洩事件

 これらの事象と,技術的な仕組み等について一通り書かれています.

 ファイル交換の仕組みは,原始的なFTPのクライアント/サーバ型からP2P(Peer to Peer)型にシフトし,最初のブームを起こしたNapsterからWinMX,そしてWinny以降のShareについてまで歴史が紹介されています。

 Winnyは,人気の多いファイルのダウンロードが加速される仕組みがあり,それが原因で一度放出されたファイルが消しにくいというのは,何かで読んで知っていましたが,アップロードフォルダの特性については知りませんでした.

 Winnyはインストールすると,ダウンロードフォルダが作成され,そこにファイルがダウンロードされます. アップロードフォルダはデフォルトでは作られませんが,Winnyを経由して侵入して来た悪意のあるプログラムの振る舞いとして,アップロードフォルダを作成してそこにローカルのパソコンにあるファイル(xlsやdoc等やJPEG等)をアップロードフォルダに複写するそうなのです.
 その複写する際にユーザID等を使ってアーカイブファイルを作成するので,本名(漢字等)でアカウントを作成してる様はファイル名から漏洩元が特定されたりするようです.

 あと興味深かったのは「ダウンロードは違法か?」という部分です. 先のWinny利用者の場合,著作物をアップロードしていた事で「著作権侵害 公衆送信可能権の侵害」で逮捕されたり,Winnyの作者は著作権法違反幇助(ほうじょ)で逮捕されています.

 ダウンロードについては2006年2月1日に経済産業省が配布した「電子商取引に関する準則改訂について」という文書の中に「ユーザーのダウンロード行為」を「私的複製権に相当する限り,著作権または著作隣接権の侵害とならない」としているそうです. つまりダウンロードは違法ではないという見解ですね.

 ただし,つい先日,次の様なニュースもありました.

私的複製コンテンツのダウンロードも違法--改正法案が国会へ提出

 この案では「違法と知りながら複製することを私的使用目的でも権利侵害とする」とされるそうです.
 この「知りながら」の部分は,本人が否定してもよっぽどじゃないと論破できないですから,言い逃れはできませんね.
 今の国会で審議され,成立後,2010年1月までに施行の予定だそうです. 来年以降はダウンロードも違法になると考えれば良い様です.

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