はじめに
Maltegoはセキュリティ用の可視化ツールと紹介されているけれど,使い方がよくわからない.過去の記事を検索するとヒットするけれど,バージョンが異なるので古いものが多くて利用できないことがある.
今回は,偶然,The Movie DatabaseというTransform Hubを見つけて遊んでみたら,ちょっと解ったような気がしたので,その感じを伝えるために記事にしてみた.
The Movie Databaseとは
コミュニティが作成した百科事典がWikipediaであれば,TMDb(The Movie Database)というのはコミュニティが構築した映画やテレビのデータベース.
このTMDbには作品名,出演者や監督,ポスター画像などが登録されていて,APIが提供されていたりする. 今回は,Maltegoを使って,TMDbのAPIを利用しながら情報の可視化をするのが目的となる.
Transform HubのなかからThe Movie Databaseをインストール
Maltegoを起動すると,Transform Hubの一覧が表示される.執筆日現在,次のようなメニューとなっている.
今回はこの中から,The Movie Databaseを利用する.
The Mobie Databaseを選択すると,Installボタンが表示されるので,インストールする.
関連パッケージが追加されたりした模様.
グラフを作成して調査したい映画タイトルを登録する
Maltegoの左上にある「+」アイコンをクリックし,Create a new graph.を選択する.
このように表示される.現在は情報がない.
左ペインにあるEntity PaletteからBannerを選択し,キャンバスにドラッグ&ドロップする.
キャンバスに追加されたアイコンをダブルクリックして開く.
Bannerにテキスト入力箇所があり,Some Phraseとある部分に次のように入力する.
映画のRockyを可視化したい.(なんでもいいんだけれどシリーズ化されているし出演しているタレント名も知っているし)
Rockyを登録できた.
登録データ(映画)の関連情報を表示させる
登録したRockyを選択して右クリックし,To Movieを選択.
Rockyに関係する映画やドラマの検索結果が表示される.
拡大すると,APIで取得できたポスター(DVDとかのパッケージ写真?)が表示されていることわかる.
アメリカが一番強かった時代の?Rocke IVのアイコンを選択し,右クリックでTo Talentを選択.
Rocky IVに出演していた俳優が表示される.人によってはアー写も表示される模様.
同じように,Rocky IIIを右クリックでTo Talentを選択すると次のようになる.
この関係図をみると,RockeyIIIとRockey IVのどちらの作品にも,シルベスター・スタローンが出演していることがわかる.
このように,データベースを参照して関連を可視化するのが,Maltegoの醍醐味の模様.