UJP - 技術情報2 : Hyper-V Server概略 Hyper-V Server 2012 R2

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Hyper-V Server概略

　Windows Server 2008の64bit版の１機能として出荷され，Windows Server 2008

R2ではHyper-V 2.0，Windows Server 2012ではHyper-V 3.0が搭載されている．　また，Windows 8 ProおよびWindows 8 Enterpriseには，それまでのWindows

Virtual PCの代わりにHyper-Vが搭載されるようになった．Windows 8で動く

Hyper-Vは，区別するために「クライアントHyper-V」と呼ばれる．

　VMware ESXiは無償で提供されるスーパーバイザ型の仮想化基盤のソフトウェアだ

が，マイクロソフトからも無償で提供されている．　その製品が、Microsoft Hyper-V Sever 2012 R2．　Widows Server上で動く仮想

化ソフトのHyper-Vと同じ名前なので迷いやすいが，Hyper-V ServerはHyper-Vだけ

が動くように設計された専用OSと言える．

　実のところ内容としてはWindows Server 2012 R2がベースとなっていて，Server

Coreと呼ばれる部分と簡単なGUIを備えたライトウェイトなOSの上にHyper-Vが動作

するように調整した製品となる．

　マイクロソフト製品なのにLinuxにも対応しているところが特徴となる．

　Linuxとの親和性を確保するために，「Linux統合サービス(LISと略)」がマイクロソ

フトから提供されている．マイクロソフトから無償にてダウンロードできる．

Linux Integration Services Version 3.5 for Hyper-V - 日本語 http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=41554

　LISは，Linuxの古いバージョン向けに提供されている．最新のLinuxに関しては

Linux側にLISのコンポーネントが最初から標準ドライバとして組み込まれている．こ

れはマイクとソフトがLISをGPL v2ライセンスとしてLinuxこにゅにてぃに提供してい

るからで，RHEL 5.9,および6.5以降，CentOS6.5以降等はLISを別途入手しなくてよ

い．　ただし，LISもバージョンアップされ，新しくバグや修正版や新機能ついかが提供さ

れている可能性があるので時々確認する事が望ましい．

　LISが提供する統合デバイスドライバは，Hyper-Vが提供する仮想マシンバス

(VMBus)を認識するカーネルモジュールのhv_vmbus，ストレージへのアクセスを行

うhv_storvsc，同じくネットワークドライバとしてhv_netvsc等があり，hv_utilsに

よってシャットダウンや時刻同期機能，ヘルスチェック等の連携機能や，キーボード

マウスディスプレイドライバ等も提供される．

　Hyper-Vサーバには最小限のGUIしか搭載されてない．Remote Server

Administration Tool(RSAT)を管理用の端末にインストールすればよい．

　ダウンロードモジュールは，32bit版と64bit版があり，それぞれインストール先の

OSに合わせる．　対象となるエディションは，無印とProとEnterpriseも対応しているようだ．　今回はWindows 2008 R2ベースのHyper-Vに対しての管理なので，RSATは

Windows8.1対応を選んだ．　Windows7に導入したRSATからはこのHyper-Vは管理

できない．（色々な人がチャレンジしている・・・）　また，バージョンが古いRSATがインストールされている場合は，あらかじめアンス

トールしておく必要がある．

参考文献 15 ステップで完了するHyper-V Server と NUC によるサーバー仮想化環境の構築 http://technet.microsoft.com/ja-jp/windowsserver/dn535848

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最終更新: 2014-06-12 (木) 17:22:50 (JST) (3606d) by shinnai(shinnai)