2007-05-10
7年前,北海道で某社の経営コンサルティングをしていました.
最初は3人のプロジェクトで,毎週火曜日に飛行機で向かい,金曜日の夜に帰ってきて,毎回席はスーパーシート. 新さっぽろ駅にあるシェラトンホテルに連泊しながらと言う,一見豪華な雰囲気ですが,一番上の人が朝方なので朝6時から業務開始.もう一人が夜型なので深夜1時まで仕事,ホテル滞在は4時間程度という過酷なものでした.
その時のその会社は,上場していて,創業家以外から抜擢された社長がいて,顧客からの評価も高く,長期保有の株主からの評判も良く,北海道の中で合併して拡大した直後で,北高南低?といわれた業界で,北海道から出て東北を進出中,これからもどんどん南下して企業拡大をしていこうという,そういう構想を持ってさらなる拡大イメージをもった会社でした.
現場からは「最大限なので,これ以上の最適化は無理」と非協力的な中で,NRIとデロイトトーマツ(当時)が分析して提案失敗した青図を参考にしながら,「組織」や「情報システム」のグランドデザインを提案していくというハードな仕事でした.
実はグランドデザインのヒントは,現場での問題意識を取り上げて上の方に届く様に具体化するという事です. その「業界に強い」といったような特徴のあるコンサルタントがいたりしても,同じ業界でも会社それぞれによって内情は違うわけで,どこかの会社で適用した成功事例が完全に適用できるわけでは無いと言うことですね.
答えは,現場が持っている.
|