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ブログ - 三越の閉店考察

三越の閉店考察

カテゴリ : 
ビジネス
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ujpblog 2008/9/25 20:25
 今日は午後は小泉元首相の政治家引退報道が多く取り扱われていたとおもいますが,午前中は三越伊勢丹ホールディングスの店舗閉鎖の話が景気後退の象徴的な扱いのニュースとなってました. 報道規模としては小さかった様ですが.

 正式発表された内容では,三越の以下の店舗が閉鎖されるそうです.

・三越池袋店
・三越鹿児島店
・三越武蔵村山店
・三越名取店
・三越鎌倉
・三越盛岡

 一挙に6店舗! とびっくりな感じですが,少しデータを入れてみると,次のような感じで印象が変わります.

  店舗名      開店年    売上(今年2月期実績)
--------------+-----------+---------------
・三越池袋店    1957年    約242億
・三越鹿児島店   1984年    約107億
・三越武蔵村山店  2006年    約 31億
・三越名取店    2007年    約 38億
・三越鎌倉     小型店のため不明
・三越盛岡     小型店のため不明

 武蔵村山と名取の2つが短命なのが目立ちますね.テレビを見ている感じだと,名取店は郊外型ショッピングモールの一角にあるような感じだったので,地元へのインパクトも少なそうです.

 三越の8月分の店舗別売上高がでていたので,そこから引用してみます.


  店舗名    売上(今年8月) 単位100万
---------------+------------
日本橋       17,007
新宿アルコット   1,535
銀座        3,595
池袋        1,627*
千葉        1,808
仙台        2,754
札幌        2,880
名古屋栄      5,917
星ヶ丘       1,476
新潟        1,388
広島        1,139
高松        1,655
松山        1,424
福岡        3,070
鹿児島        720

 8月単月なので季節変動等について考慮していませんが,この数値だけ見ると都内の主要駅の1つである池袋店の売上げが,四国,それも香川県の松山と同等という意味では,営業効率は悪いとも言えます.

 池袋!というと大きな店舗を閉鎖するという風に思えますが,売場面積も小さく,今回池袋は固定資産も売却して完全に撤退との事です.

 池袋という街は,今年6月に開業した渋谷〜池袋を繋ぐ地下鉄の副都心線効果が期待され,横浜方面の顧客を池袋まで流入させる事ができると期待されていましたが,実際には途中の新宿伊勢丹で済ませちゃうのでは?と思ってみたりしていました. 三越伊勢丹ホールディングスとしても池袋は注力する場所ではないという事ですね.

 今回の資産売却によって再来年くらいに予定されている三越銀座店の大幅増床と三越日本橋店の強化に資源を集中投下していくようです. それはそっちの方が収益力はアップしそうです.

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