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ブログ - EVM その2

EVM その2

カテゴリ : 
情報システム
ブロガー : 
ujpblog 2009/3/25 21:57
●略称等

BAC
 Budget at Complete 基準コスト.完成時総予算
PV
 Planned Value 実行予算.計画時の価値
EV
 Earned Value 達成額 成果物の達成を金額的に示した値.
AC
 Actual Cost 実績コスト 費やしたコスト
CV
 Cost Variance コスト差異
SV
 Schedule Variance スケジュール差異
CPI
 Cost Performance Index コスト効率指標
SPI
 Schedule Performance Index スケジュール効率指標
EAC
 Estimate At Completion 完成時予測総工数


●例

たとえば,このようなプロジェクトがあったとする.

BAC(基準コスト)を80万円 20日 と定義

この場合,10日経過したら,50%経過しているので,40万円の価値がでる計画となる.
これを示すと,

PV(実行予算)=40万円 10日 と,定義される.

10日目に,成果物が40%しかできていない場合は,次の様になる.

EV(達成額)=32万円 10日

ACは実績コストなので,投入したリソースから調べてみる.
時給5000円の人が40時間かかった場合と仮定する.

AC(実績コスト)= 20万円 40時間×5000円
●コスト差異(CV)

 CV(Cost Variance)はEV-ACで算出される. 0以上であれば良好.

CV = EV-AC

CV = 32万-20万 = 12万

 この場合は,32万円の価値を生み出す為に,20万円かかったので12万円分黒字と判断する.


●スケジュール差異(SV)

 SV(Schedule Variance)はEV-PVで算出される. 0以上であれば良好.

SV = EV - PV

SV = 32 - 40 = 8

 個の場合,10日間で40万円分の実績を作る予定が,32万円しか達成していないので8万円分遅れていると定義される.


●コスト効率指標(CPI)

 コスト効率は次の様に算出する.

CPI = EV ÷ AC

 実際に生み出した価値(EV)を発生したコスト(AC)で割るため,EVとACが同じ場合は1になる.よって,CPIは1を基準に評価する.

CPI > 1 低コスト
CPI < 1 高コスト

今回の場合は,

CPI = 32 ÷ 20 = 1.6

という事で,低コストといえる.

●スケジュール効率指標(SPI)

 スケジュール効率は,次の様に算出する.

SPI = EV ÷ PV

 これも1を基準に次の様に判断する.

SPI > 1 進んでいる
SPI < 1 遅れている

 今回の場合は,

SPI = 32 ÷ 40 = 0.8

という事で,遅れていると言える.

●総コストが幾らになるかを予想するEAC

 EVMでは,現状分析だけでなく,未来予測を行える,EAC:完成時予想総コストを算出することができる.

 EACでは3つの方法がある.

EAC = AC + ETC

 当初の見積に問題があったり状況によって条件が変化した場合,残作業のコスト見積(ETC:Estimate to Complete)を新規の作成し,実コストACを足して算出する.

EAC = AC + (BAC - EV)

 現在の差異が一時的なもので今後発生しないと判断した場合,基準コストBACから完成している価値(EV)を引いて残作業のコスト(ETC)を算出し,実行コストACを加えてEACを算出.

EAC = AC + (BAC - EV ) ÷ CPI

 現在の差異が将来も続くと判断した場合,基準コスト(BAC)から現時点での完成(EV)を引いて将来作られる価値を算出し,コスト効率指標(CPI)で割る事で,残作業のコスト(ETC)を算出し,実績コスト(AC)を加える.

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