ブログ - ソルベンシー・マージン比率
今日,標準死亡率の改訂の影響はどうよ?なんて言いながら,生保の人と話をする機会がありました.
むかし,隣にある新規契約システムを横目に見ながら,大事なんだけど心理的には微妙な内容の死亡解約という業務システムを担当していた事もあり,生保にはちょっとだけ詳しいのです...
昨今の金融不安による顧客反応の影響については,色々な顧客からの問い合わせがあるのですが,その人の所属している生命保険会社は上場しておらず相互会社なので,直接株価の変動には問題なく,資産運用でも株の比率は少ないのだそうです.
そして不安に思う顧客に提示しているのがソルベンシーマージン比率で,「我々はたとえ日経平均株価が6000円台になっても800%を維持できると試算できている」というのです.
なんだか久しぶりに聞いた言葉ですが,日本語に訳すと「支払余力」といわれ,予想外の損害補償をする際にどれくらい支払い能力があるかを示す指標で,200%以上を求められてます.
たしか千代田生命あたりが経営破綻した頃に良く聞いたなぁと思ったのですが,調べると2000年10月頃ですな. 千代田生命は,破綻後,現在はAIGスター生命としているそうです.
ネットで調べたら,出所は不明ですが,こんな2007年はランキングになっているようです.
先だって経営破綻が話題となってもう忘れられてる?大和生命(ヤマトセイメイ)は,この数値だと34位に位置していて,数値は800%越えなので,論理上,問題ない筈ですね.この後の1年程で急激に悪化したのでしょうか.
大和生命:お詫び(PDF)
この文書を見ると,まさに株価下落による急速な資産劣化が原因となっているとの事です.
じゃぁ,この数字が高ければ高い程よいのかというと,層でもなく,総じて高い生保は,創業まもないところが多いです. 2位につけている富士生命も,老舗っぽい名前ですが保険業法の改正(1995)で緩和された後の1996年創業の新しい会社です.
という事は,生命保険会社の資産運用の細かな部分も知った上で,さらにグループ企業等のバックグラウンドも気にした上で,保険商品の購入にいたる必要がありますね. 生命保険は,家の次に高い買い物といわれてますからね.
むかし,隣にある新規契約システムを横目に見ながら,大事なんだけど心理的には微妙な内容の死亡解約という業務システムを担当していた事もあり,生保にはちょっとだけ詳しいのです...
昨今の金融不安による顧客反応の影響については,色々な顧客からの問い合わせがあるのですが,その人の所属している生命保険会社は上場しておらず相互会社なので,直接株価の変動には問題なく,資産運用でも株の比率は少ないのだそうです.
そして不安に思う顧客に提示しているのがソルベンシーマージン比率で,「我々はたとえ日経平均株価が6000円台になっても800%を維持できると試算できている」というのです.
なんだか久しぶりに聞いた言葉ですが,日本語に訳すと「支払余力」といわれ,予想外の損害補償をする際にどれくらい支払い能力があるかを示す指標で,200%以上を求められてます.
たしか千代田生命あたりが経営破綻した頃に良く聞いたなぁと思ったのですが,調べると2000年10月頃ですな. 千代田生命は,破綻後,現在はAIGスター生命としているそうです.
ネットで調べたら,出所は不明ですが,こんな2007年はランキングになっているようです.
順 ソルベンシー 会 社 名
位 マージン比率
------+-------------------+--------------
1 9579.9% 三井住友海上メットライト生命
2 3090.7% 富士生命
3 2783.0% 日本興亜生命
4 2585.6% 東京海上日動あんしん生命
5 2386.6% 共栄火災しんらい生命
6 2354.0% ハートフォード生命
7 2136.1% 損保ジャパンひまわり生命
8 1943.3% チューリッヒ生命
9 1900.2% 三井住友海上きらめき生命
10 1852.0% ソニー生命
11 1734.6% あいおい生命
12 1629.7% マニュライフ生命
13 1575.4% AIGスター生命
14 1487.5% ピーシーエー生命
15 1450.2% アイエヌジー生命
16 1354.9% 明治安田生命
17 1324.9% 日本生命
18 1320.6% 大同生命
19 1240.5% オリックス生命
20 1228.8% 富国生命
21 1189.7% T&Dフィナンシャル生命
22 1167.3% AIGエジソン生命
23 1164.5% アクサ生命
24 1163.7% ウインタートウル・スイス生命
25 1161.8% 第一生命
26 1150.2% ジブラルタ生命
27 1107.6% アリコジャパン
28 1100.4% 太陽生命
29 1077.6% アメリカンファミリー
30 1068.6% 住友生命
31 1003.1% プルデンシャル生命
32 938.0% 損保ジャパンDIY生命
33 906.6% 三井生命
34 836.2% 大和生命
35 831.8% 朝日生命
36 744.6% 東京海上日動フィナンシャル生命
37 612.2% マスミニューチュアル生命
38 590.8% カーディフ生命
先だって経営破綻が話題となってもう忘れられてる?大和生命(ヤマトセイメイ)は,この数値だと34位に位置していて,数値は800%越えなので,論理上,問題ない筈ですね.この後の1年程で急激に悪化したのでしょうか.
大和生命:お詫び(PDF)
この文書を見ると,まさに株価下落による急速な資産劣化が原因となっているとの事です.
じゃぁ,この数字が高ければ高い程よいのかというと,層でもなく,総じて高い生保は,創業まもないところが多いです. 2位につけている富士生命も,老舗っぽい名前ですが保険業法の改正(1995)で緩和された後の1996年創業の新しい会社です.
という事は,生命保険会社の資産運用の細かな部分も知った上で,さらにグループ企業等のバックグラウンドも気にした上で,保険商品の購入にいたる必要がありますね. 生命保険は,家の次に高い買い物といわれてますからね.