ソニーエリクソンが，生産縮小を発表しました．　国内に限りますが．

　日本では三菱電機の撤退，三洋電機の京セラへの事業売却等と再編の報道が続いていますが，単独のメーカとして残っているのはシャープと富士通と東芝くらいでしょうか．

　雑誌のWEDGE　５月号の特集によると，既にドコモのSO705iはNEC製，auのW54Sは中身は東芝製だと書かれています．

　かといってソニーエリクソンの業績が駄目なのかとおもうと，そうではなくて2007年の出荷台数は全世界で11.5億台売られている中で１億台を超えてシェア8.8%で４位なのです．

　しかし，日本国内では300万台という事で，独自規格の日本市場で推進して行くコストメリットが無いという経営的判断のようです．　ただし，ブランドは残して行くようなので，OEM生産になっているとの事．

　客観的に市場を見渡すと，かつてのパソコン市場のようなもので，NECのPC-9801シリーズ，富士通のTOWNS，シャープのX68000とか，日本独自のものがあってそれぞれ互換性がありませんでしたが，Windowsというソフトウェアで統合された歴史があります．　それを繰り返すような雰囲気ですね．

　 OS的にはLiMo FoundationやSymbian等で統合しようとしていましたが，AndroidやiPhone基盤も見逃せませんが，そうなると逆にブランドが強い所に集中化してくるのではないでしょうか．